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2025.02.07

ヴィンテージ家具の目利きが選ぶ、ミッドセンチュリーの名品が集う店「ギャラリー サイン トーキョー」

オーナーの卓越した審美眼と豊かな経験に裏打ちされた品揃えが無二の魅力を放つ、日本各地のギャラリーショップを厳選。価値ある逸品と出会うためだけに、わざわざ足を運ぶ意義は大いにある。今回は、東京・六本木の「GALLERY-SIGN TOKYO」を紹介する。人気スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。

「ギャラリー サイン トーキョー」の店内

ストイックな空間にミッドセンチュリーの名品が映える

オーナーの溝口至亮さんは2005年、東京・恵比寿に「サイン」をオープン。以来、ジャン・プルーヴェやピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンらが手がけた家具を展開。目利きの確かさと豊かな知見は傑出し、日本におけるミッドセンチュリーデザインの識者として各方面からの信頼も厚い。

2019年にオープンした「ギャラリー サイン トーキョー」は、アートギャラリーも多い六本木のピラミデビルの最上階。世界中から収集した希少なヴィンテージ家具を品定めできる場となっている。

ただギャラリーと銘打ってはいるものの、常にこのスペースに名品がズラリと並んでいるわけではない。顧客のリクエストから望みのヴィンテージ家具を探しだし、空間とともにプレゼンテーションするスタイルだ。年々、その価値とともに価格がうなぎ登りとなっているヴィンテージ家具について、溝口さんは「相場として適正な価格をお示しし、リペアやメンテナンスの相談に応じるのも、我々の責任」と言い切る。

作品と真摯に向き合い、その価値を伝え続ける。この確固たる矜持がこのジャンルのパイオニアたらしめるゆえんといえそうだ。

作品の歴史的、文化的な側面を掘り下げて、さまざまな企画展や空間プロデュースなども行う。その豊富な知識には、クリエイターや各界のエグゼクティブから絶大な信頼が寄せられ、溝口さんのもとにはひっきりなしに問い合わせが入る。写真のジャン・プルーヴェのデスク&チェア、ピエール・ジャンヌレのアイアンスツールなどは、時代背景を聞くだけでも格段に楽しい。

GALLERY-SIGN TOKYO/ギャラリー サイン トーキョー
住所:東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル4F
TEL:非公開
営業時間・定休日:ホームページから要確認

TEXT=畠山里子

PHOTOGRAPH=荒井俊哉(yard)

STYLING=野口強

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