英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第286回。
海外に行く時には必須のスラング
What does dunny mean in Australia?
世界中の人たちが集う掲示板を見ていたら、そんなトピックスが流れてきました。
「オーストラリアでdunnyってどういう意味?」
なんだろうと思ってみてみたら、こんなふうに答えが書かれていました。
Dunny means loo.
「ダニーはルー」。意味不明にも聞こえますが、私は納得できました。
Dunny=トイレ
という意味なのです。
イギリスではトイレのことをloo(ルー)と言い、レストランやカフェでもloo is hereとトイレの前に書いてあったりするため、というかトイレマークもなくlooとしか書かれてないことも多いので、イギリスに滞在していた際は絶対に知っておかないと生きていけない必須のスラングでした。
dunnyはオーストラリア英語ではこれと同じことだということ。まだオーストラリアに行ったことはないのですが、行った際にはlooと同じく必須ワードとなるのでしょうか。
もともと家の後ろ、庭や畑の中にある「外便所」のことをdunnyと言っていたのが始まりだそうです。
I am going to the dunny. (トイレ行く)
というように使うということ。
「ダニーに行ってくる」と言われてもさっぱり意味がわからなかったでしょうから、いつかオーストラリアに行く日のために覚えておきたいです(オーストラリアと日本は時差が1時間のため、私はコロナ期間中にオンラインでオーストラリアの語学学校に通っていたこともありました。コロナが明けたら行こうと思っていたのに、未だ行けずにいます)。
世界のさまざまな「トイレ」の呼び方
アメリカ人がイギリスでlooの意味がわからず困惑していたのを見たことがあるので、「トイレ」って世界中でいろんな言い方があるみたいです。
ちなみにアメリカでは男性トイレのことをjohn(ジョン)と言うんだそうです。
“I am going to the john”なんて言われたら「ジョンの家でも行くのかな」と思ってしまいそうです。
そういえば日本語だって「お手洗い」「便所」、古くは「せっちん」「かわや」なんていろいろな呼び方がありました。もっと調べてみたら京阪地方では「渡辺」と呼ぶこともあるそうです(トイレに住み着く鬼を退治した渡辺という人物から由来するということ)。人名なだけにアメリカ英語のジョンに近いかもしれません。
「渡辺」がトイレという意味であることを私はまったく知らなかったので、どれくらい認知されているのかとネットで「渡辺 トイレ」と調べたら、近い名前の芸人さんのトイレでの不倫スキャンダルの記事ばかりが出てきて、ちょっとシュンとしてしまいました。