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2024.01.20

日本酒を愉しむために生まれた究極の酒器、天酒堂の“酒碗”とは

ただ高ければいいというワケではない。最上級と呼ばれるものには、それ相応の理由がある。ゲーテが選んだベスト・オブ・ベスト 最上級コレクション。今回は天酒堂の酒碗。【特集 最上級主義2024】

天酒堂の酒碗
庄島健泰氏が唐津、信楽、伊賀、瀬戸などの作家とともに作り上げた酒碗。新政酒造など日本酒の新時代を牽引する酒蔵のなかには、酒碗を公式酒器として採用している酒蔵も多い。左から澤克典作¥154,000、村山健太郎作¥198,000、山口真人作¥38,500、谷本貴作¥52,800(すべて天酒堂)

新時代の日本酒から逆算されたあるべき姿

飲食店で最上級の日本酒を愉しむ時、それはどんな容器に注がれるだろうか。今では大体がワイングラスで供されるだろう。しかし、よく考えてみてほしい。日本酒のつくり手たちは、日本の酒づくりに誇りを持ち、文字どおり人生のすべてをかけて、日々努力や研鑽を重ねている。それぞれの思いが込められた酒が西洋のグラスに注がれていることに、歯痒い思いを感じてきた日本酒ファンも多いだろう。

その違和感の解消に挑んだのが、九州最大級の地酒専門店「住吉酒販」の庄島健泰氏だ。近年目まぐるしく進化を続けている新時代の日本酒の特徴を最大限に引きだし、最もバランスよく調和した状態で愉しむための酒器を追求した結果、庄島氏は利き猪口(ちょこ)の大きなサイズ感と茶碗の創作性を掛け合わせた、「酒碗」という新たなスタイルを考案。全国の人気作家たちに制作を依頼し、その具現化に成功した。

庄島氏は断言する。これが最上級の日本酒を愉しむための、最上級の酒器のかたちだと。

問い合わせ
天酒堂 TEL:03-6459-2084

【特集 最上級主義2024】

この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら

TEXT=佐野慎悟

PHOTOGRAPH=宇田川淳

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