2023年10月15日、パリオリンピックに出場するマラソン日本代表を決める大会、「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」が都内で開催された。そんな記念すべき大会と同日に行われた「東京レガシーハーフマラソン2023」に、ゲーテも一般ランナーとして参戦!
プロアスリートの間近を走れる大規模なマラソンイベント
ついに開催を2024年に控えた、第39回夏季オリンピック。芸術や歴史など文化が息づくフランス・パリを舞台に、世界の強豪アスリートたちがしのぎを削る戦いを繰り広げることだろう。
そのパリオリンピック2024に出場する、マラソン日本代表選手を決める大会「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」が、東京の国立競技場を起点に開催された。
会場には、鈴木健吾、大迫傑、一山麻緒、前田穂南など、国内外のマラソン大会で好成績を残してきた日本屈指のランナーたちが集結。2024年のパリオリンピック出場を目指し、都内の名所を巡るコースを全速力で走り抜けた。
そんな「MGC」と同日に開催されたのが、一般のランナーでもMGC出場選手とコース途中ですれ違うことができる「東京レガシーハーフマラソン2023」だ。
今回で2回目の開催となる本大会では、前回と同様に「車いすハーフマラソン」など、さまざまなカテゴリーから出場者を募集。
一般のランナーだけでなく、今回の東京レガシーハーフマラソンで世界記録を樹立したパラアスリートの道下美里や、エリート女子の部で大会記録を更新したケニアのグラディス・チェプクルイなど、プロアスリートも多くレースに出場した。
ゲーテからも、前ゲーテ編集長の二本柳陵介が参加した。
「普段、北参道にオフィスがあるので、千駄ヶ谷周辺はすごくなじみのある場所。深夜にたまに行くホープ軒の前を通ってからスタート地点へ。いつもクルマで通る都会のど真ん中を土砂降りではあったけれど、とても楽しく走れました」
大会当日は、あいにくの雨模様。気温18.0℃、湿度73%と、マラソン大会としては厳しい条件下でのスタートだった。
しかし、そんななか約1万人を超える一般のランナーが、秋雨の降るマラソンコースを一斉にスタート。コース沿道に集まった多くの観客の声援もあり、大会は前回以上に大きな盛り上がりを見せた。
「沿道の応援がとても心強い。そして何よりMGCの選手や、個人的に懇意にさせていただいている近藤幸太郎選手(2023年箱根駅伝2区で激走し、現SGホールディングス所属)などとすれ違って、スピードを体験できたのが嬉しかったけど、そのあとなんだかペースが上がってしまう(笑)。最後に国立(競技場)を走れるのも贅沢。一周だけだったけど、もう3周でもしたいくらいで、最後はかみしめるようにゆっくり走りました」と二本柳はレースを振り返った。
コース終盤、悪天候での走りに疲れも出たのか、各選手が険しい表情に。一斉にスタートしたハーフマラソンだったが、その足並みは次第にバラバラになっていた。
だが、終着点である国立競技場にたどり着くと、どの選手も走りきった喜びの笑顔でフィニッシュした。会場全体が歓声と熱気に包まれるなか、ランナーたちは記念メダルを片手に、爽やかな笑顔でマラソン会場を後にした。
来年の夏に開催されるパリオリンピック2024。その準備は、着々と進められている。前回の東京オリンピックのような活躍を選手に期待しつつ、今から開幕に向けて応援ムードを盛り上げていきたい。