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2023.04.15

究極の移動手段「ビジネスジェット」は、普通のエアラインと何が違うのか?

保有機数が2万台を誇る米国の「ビジネスジェット(プライベートジェット)」市場。快適かつ効率的な移動ツールとして、世界を股にかける企業家やトップアスリートらが活用しているが、国内登録されている機体は59台(2020年末時点)に過ぎないという。では、普通のエアラインとは何が違うのか。国内大手の朝日航洋が運航するチャーター機に乗る機会を得て、体験してきた。

ビジネスジェット「セスナ・サイテーション ソブリン C680」

究極の移動、時短アクセスをかなえるビジネスジェットの世界

搭乗したのは、ビジネスジェットとしては中型機となる最大8名乗りのセスナ・サイテーション ソブリン C680。成田国際空港~県営名古屋空港を結ぶ片道55分のフライトだ。

一般の利用客とは隔離された動線で専用ターミナルから機内までワンステップ。搭乗手続きや保安検査の列に加わることなく、CIQ(税関・出入国管理・検疫)審査も完了できるので、空港に到着してから搭乗まで最短10分ほど。専用車で機体の真横までダイレクトにアクセスできるのだ。

航空機の側まで車で移動

短時間での搭乗手続きが終わると、専用車で機体のすぐ横まで移動。空港によっては、自家用車で航空機のそばまでアクセスできる。

コックピット

通常のエアラインと同様、計器飛行でのフライトとなるため安心だ(許可を得て撮影)。

機内は本革と木目が多用された豪華で落ち着いた雰囲気。懸念していた機体の揺れは非常に少なく、ジェットエンジンの音は想像よりもはるかに静かで、会話のやりとりもまったく支障はない。取引先との商談や、役員同士の重要なビジネスミーティングもでき、他の乗客がいないため気兼ねは無用だ。

条件を満たせばペットとともに一緒の座席に搭乗可能で、大切なペットと利用する方は多いという。もちろん、あらかじめオーダーしておけば自分好みの食事やワインを機上で楽しむことも。到着後は、迎車が機体に横づけされ、空港によってはそのまま目的地へと向かうこともできる。

ビジネスジェットの機内

機内は想像よりも広く、座席も大きい。シートピッチも広く、新幹線のグリーン車ほど。

上空からの眺め

成田国際空港や羽田空港を発着する場合、定められた航空路を飛行。飛行の安全性に関してはエアラインと変わらない。

ビジネスジェット利用のフライトをひと言で表すと、“オーダーメイド”だといえる。出発地、目的地、出発時刻でさえも、法令や安全性が許せば自由に設定できる。実際に複数の地方空港を一日で巡ったり、エアラインが就航していない離島旅行へのビジネスチャーターが増えているそうだ。

フライトプランを自在にアレンジでき、最高のサービスとともに、時間の有効活用ができるビジネスジェットの世界。世界の時差を跳躍して、1分1秒も無駄にできない読者諸兄にぜひ!

機長と副操縦士

当日のフライトを担当した、経験豊富な機長と副操縦士。悪天候による揺れを回避したルート選定により、終始快適だった。

機体を整備する様子

朝日航洋が誇る、県営名古屋空港併設の日本最大級のビジネスジェット格納庫。

朝日航洋
国内だけでなく近距離の海外へも飛行可能。朝日航洋では離陸から着陸まで、1機につき専属の運航管理者が常時モニターをしている。一般のエアライン以上ともいえる安全確保に対する取り組みが最大の特徴だ。例えば羽田空港から新千歳空港へのチャーター機の1泊2日往復利用時¥6,000,000[参考価格](朝日航洋 TEL:0570-088-077)

Cessna Citation Sovereign C680(セスナ・サイテーション ソブリン C680)
巡航速度:852km/h
乗客数:8名
航続時間:約5時間
航続距離:約5200km

TEXT=湯浅伸一郎

PHOTOGRAPH=佐藤亮太

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