手間もかかれば、時間もかかる。だが、その分思い入れは深くなる。ビスポークには、物語が宿るのだ。もちろん、使い心地もすこぶる良好。そんな世界にひとつだけの特注品こそ、浪漫のある邸宅にはふさわしい。今回紹介するのは、ミネルバ。【特集 浪漫のある家】
イメージを伝えれば、夢が具現化する
このチェアを誰がデザインしたか、ご存知だろうか? かの故ザハ・ハディドである。時は1990年、ザハは当時39歳。“アンビルトの女王”と呼ばれながらも長らく実作がなかった彼女の初めての作品が、札幌のレストラン「ムーンスーン北倶楽部」の内装デザインだった。店内で使用されたこのチェアは、その時に生みだされた。
羊毛と鋭角のスチールを組み合わせた独特のデザインを実体化したのは、「ミネルバ」の宮本茂紀会長だ。自身も職人として手を動かし、またモデラーとして、デザイナーや建築家、アーティストが起こしたデザインやラフスケッチをもとに家具製作を行ってきた。その実力と実績には、皇室から世界的アーティストまでが信頼を寄せる。
そんな宮本氏の元には、高級イタリア家具をひととおり経験した強者による本当に自分の身体に合ったイージーチェアや、絵画コレクターによる名画の色に合わせた色のソファなど、個性豊かなオーダーが入る。図面を書くことができなくとも、イメージをモデラーに伝えることで、理想のソファやチェアという夢を実現できるのだ。さて、あなたは何をオーダーする?
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ミネルバ ショールーム TEL:03-3785-2337