ゲーテ前編集長でランナー歴2年弱の二本柳。2月に出場予定だったマラソン大会がコロナ第6波により、中止になった。人間、目標がなくなるとどうしても、踏ん張れないもの。次の大会は4月の予定だったが、その前にひとつ刺激を入れたいと選んだのが、「バーチャル東京マラソン2022」だった。
バーチャルマラソンは2回目の参加だった。最初は2021年10月31日「水戸黄門漫遊マラソン」が中止になってしまい、その同日に江戸川の河川敷で走った。この様子はBS−NHKのランニング番組「ランスマ倶楽部」で放映された。タイムは3時間42分。練習不足ではあったのだけれど、テレビの力も借りてまぁまぁいいタイムで走ることができた。
次の大会は2月の「湘南国際マラソン」だったのだが、これがまさかの中止。落ち込んでいる私に「バーチャル東京マラソン」への参加の誘いがあった。またリモートか、、とはいえ、「東京マラソン」は故・石原慎太郎さんが立ち上げた大会だ。雑誌「ゲーテ」でも、大変お世話になった。そんな石原さんへの感謝の想いものせながら走った。
ルールは、2022年2月5日(土)7:00 ~ 2022年3月5日(土)17:00までの開催期間中に、自分が選択したフル(42.195km)かハーフ(21.0975km)かを約1カ月の間で完走するというものなので、月間100キロ程度は走っている私にしては、まぁそんなに難しい設定ではなかったのだが……。
走る前には、ASICS Runkeeper™ アプリを立ち上げる。自動的にデータ(距離、時間、ペース、コース、消費カロリー)などが記録として残っていく。場所は最近よく練習している駒沢公園をベースにしたのだが、最初16㎞走った日はアプリを立ち上げ忘れ、その次に14㎞走った時はあまりに指が冷たくて、スマホを取り出すのが面倒くさくなり、アプリを立ち上げなかった。あぁ30㎞も損をした(自業自得)。
そこから、先日3月6日(日)に行われた「東京マラソン 2021」への参加が決まっている知り合いの"ゆっくり30キロ走"(マラソン前によく行われる練習)にジョインするなどして、なんとか42,195キロを完走した。
「走る楽しさで、未来を変えていく。」。これは石原慎太郎さんが最高顧問を務めていた東京マラソン財団が掲げているコンセプトだ。私自身も、走る楽しさを感じ、ランニングによって体や脳が若返った感覚がある。走ってみたいと思っていても、なかなか大会に参加するのを尻込みしている方や、ランナーが練習の一環として参加するのはアリだと感じた。これも、コロナ禍が生み出した新たなランニングの愉しみ方だと思う。