星を見よ、ロケットを飛ばせ、隕石に触れろ。ハイパーカーも乗りこなせ。それこそが、まだ見ぬ空間を感じて、想像して、学ぶ手段だ。宇宙に行くことはもう夢物語ではない。その日に備えて、散財せよ!宇宙の最前線で活躍する仕事人の徹底取材を始め、生活に密着した宇宙への疑問や展望など、最新事情がよくわかる総力特集はゲーテ11月号にて!
METEORITE/隕石は宇宙からやってきた唯一無二の芸術作品
数億年前に地球に飛来したふたつの隕石。現代アートのようなその姿と希少性から、価格は年々上昇中だという。隕石は、地球へと降り注いだ流れ星。願いを込めれば、きっと夢はかなうはず。部屋に飾って愛でるもよし、砕いた粉はお財布に忍ばせて金運UPを狙え!
WATCH/隕石時計を身につけて、いざ宇宙旅行へ!
火星と木星の間から飛来したといわれているギベオン隕石から彫りだした文字盤の中で、時針の代わりとなって12個のキューブがクルリと回転。時を告げるその動きに、想像力が搔き立てられる。このユニークな時計のコンセプトは、ずばり究極の旅。宇宙旅行の相棒に選びたい1本だ。
【Column】 宇宙に行ったお酒たち
いつかは飲みたい宇宙熟成酒。果たして味は変わるのか? 無重力がお酒に与える影響について、銘酒を使った研究が進んでいる。
アードベッグ宇宙熟成3年、気になるそのお味は?
宇宙で、酒の熟成はどう進むのか? 酒好きなら気になるであろうこの疑問に対して、現在さまざまな研究が進んでいる。アイラモルトの名門アードベッグは、2011年にオークチップとウイスキーを詰めたチューブ状のサンプルを宇宙へ送りだし、ISSで3年間熟成。地上へ帰還後、その酒質を分析した。結果は、成分自体は地上で熟成したものと大きな差異はなかったが、フレーバーには大きな変化があるというもの。最高蒸留・醸造責任者ラムズデン博士は、そのフレーバーについて「かつて遭遇したことのないもの」とコメントを残した。宇宙開発が進めば、未知なる酒との遭遇も待っている。なんとも心躍る話ではないか。
ペトリュス2000、お値段なんと1億円!?
ボルドーワインの最高峰の一角、ペトリュスが宇宙空間で438日間を過ごし、2021年1月に地上に帰還。3月にボルドー大学にて試飲会が行われたが、これもやはり地上で熟成したものとは異なる味わいだったという。テイスターのひとりは、「地上よりも熟成が2~3年早く進んだような味がする」と評価している。宇宙へ行ったペトリュスのヴィンテージは2000年で、帰還したのは12本。そのうち1本だけがクリスティーズのプライベートセールで販売されたが、その推定価格はなんと1億円。1杯あたり約1400万円と、飲む前からクラクラする価格だが、果たして誰がこのボトルを手にしたのだろう……。