新時代の移動手段として注目されているのが自転車だ。爽快感をもたらす自転車移動は、運動不足解消&脳活性化の一挙両得。密な通勤から“濃密”な冒険の旅へと世界を変えてくれる。E-Bikeの魅力に迫る。
漕ぐは日々の活力になる!
公共交通機関での通勤が憚(はばか)られる時勢、世界中で自転車需要が高まっている。
特にバッテリーとモーターを組み合わせたE-Bikeは、欧州市場で爆発的人気に。一方、日本でも海外ブランド勢による新型が続々登場している。E-Bikeは単なるアシスト自転車なんてものではない。気持ちよさとスポーツ性能を両立したラグジュアリーな乗り物へと進化。強力なアシスト力と100㎞超の航続距離を誇る高性能モデルが台頭し、ジワジワと注目を集めているのだ。
ペダルを漕ぐだけで味わえる爽やかな疾走感は、自転車特有の気持ちよさがある。しかも有酸素運動になる自転車通勤には体力向上にとどまらず、朝から身体と脳を活性化、気分をスッキリさせるという一面もある。
ある自転車との出合いが、ただ揺られるだけの通勤移動を心躍る小さな冒険の旅へと変える。自分の足でペダルを漕ぐ“いい自転車”は、日々の活力をあげる“最幸”の移動ツールたりえるのだ。
最新E-Bikeの3つの特徴とは?
用途で異なるユニット搭載位置
ロード系のアーバンモデルには、フレーム造形が制限されにくいフロント/リアハブ内蔵タイプが多い。一方、高い反応性が要求されるマウンテンバイクの多くには、クランク軸に直接アシスト力が掛かるためミッドマウント型が搭載される(ボッシュ、シマノほか)。
1充電の航続距離は約150km
航続距離はバッテリー容量に左右されるため、モデルによって実にさまざま。バッテリー性能が向上している近年は、容量が7Ah程度の車両でも80km、容量14Ahの車両ともなると150km以上に達するものも存在する(いずれも一定の条件下、エコノミーモードで走行時)。
スマホ接続で広がる使い勝手
各種インフォメーションの表示ほか、アシストモードの切り替えも行えるディスプレイ。スマホの専用アプリを介することで走行データの共有や記録、ルートプランの検索が可能に。また「VanMoof」の一部には盗難警告機能なども装備されている仕様もある。
E-Bikeアシストは24km/hまで!
道路交通法にて、アシスト力の比率が規制されている日本。時速10km/hまでのアシスト比率は1:2以下、速度の増加に合わせてアシスト比率を減少、時速24km/hではアシスト力を0としている(出力の規定はなし)。ちなみに海外で購入したE-Bikeの日本での走行は不可。
BESV JAPAN代表取締役社長・澤山俊明が語る、E-Bikeの真価
E-Bikeだからって爽快感や達成感は変わりません
「導入当初は、愛好家から懐疑的に見られていましたが、いざ乗られると実に爽快だといいます。この時勢で通勤用や運動不足解消にE-Bikeを購入される方が増えました。E-Bikeだからといって、目的地にたどりついた時の爽快感や達成感がなくなるわけではありません。男女の体力差を補えるので、夫婦で楽しむなんて方々も最近は多く見受けられますね」