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2021.04.10

「会社とお金」ABCash児玉隆洋

新型コロナウイルスにより、多くの人がお金について真剣に考えたはずだ。先行きが見えないなかで、今後どうお金と付き合い、増やしていけばいいのか。この連載では、お金のトレーニングスタジオ「ABCash」を運営する児玉隆洋氏が、コロナ後のお金と資産運用についてレクチャー。お金とは何か、投資とは何かを考える。アフターコロナのお金論21回。

アフターコロナのお金論

株式会社を作ったのは?

この春、新社会人になられた皆さん、ご入社おめでとうございます。

日本における株式会社は現在200万社を超えていますが、そもそも株式会社がどのような仕組みなのか、そしてどういう歴史で日本で普及したのか、知っていますか?

最初のお金のトレーニング。株式会社が世界で初めて設立されたのはいつでしょうか? そして、それはどこの国でしょうか?

答えは、1602年のオランダ。東インド会社と言われています。

まず、株式会社の目的は、株式を発行して資金を調達し、社会に価値のある事業を運営し、そこで収益をあげることにあります。そしてその収益の中から、従業員への給与や株主への配当を支払い、事業をさらに成長させるために設備投資などを行なっていくのです。

続いてお金のトレーニング。では、日本で初めて設立された株式会社はどこでしょうか? またその会社の創始者は誰でしょうか?

答えには、二つの説がありますので両方紹介します。

まず一つ目が、日本郵船。創始者は、あの三菱財閥の創始者でもある岩崎弥太郎氏です。またもう一つは、第一国立銀行。現在のみずほ銀行の前身にあたり、東京株式取引所(現在の東京証券取引所)において、「東京株式取引所」に次いで上場した株式会社としても有名です。そしてその創始者は渋沢栄一氏、日本資本主義の父と呼ばれ、2024年から新一万円札の肖像となることが決定しています。

その渋沢栄一氏は、若い頃に徳川慶喜将軍に仕えた経験があり、そのことで運命が変わったとされています。その運命を変えた出来事が、幕末のころに開催されたパリ万博に参加したことです。その時渋沢氏は、会計係兼書記の御勘定格陸軍附調役として派遣されていました。

日本を出発してから途中で工事中の運河を目撃した渋沢氏は、その壮大さに驚きます。そしてさらに、「会社」と呼ばれる組織が、株式というものを活用して多額の資金を集めることにより、これほどまでの大規模の工事を可能にしているということを知り、深く感銘を受けたといわれています。

個人や小さな組織だけでは成し遂げられないようなことも、多くの人が資本を持ち寄って会社を設立することで、国を豊かなものに変えられるような大事業も可能になると、このパリ万博の参加で学んだのでした。

渋沢栄一の「論語と算盤」に学ぶ、時代を超えた原理原則

そして日本に帰国後、渋沢氏はパリ万博での学びを活かして、日本で会社設立や運営に関わっていくことになります。

それでは、お金のトレーニング。渋沢氏が生涯で関わった企業数は次のうち、どれが正解でしょう? (1)約10社 (2)約30社 (3)約500社

答えは(3)。500社を超えます。

銀行や保険、証券取引所といった金融業をはじめ、鉄道やガス、食品など多岐にわたる企業を設立し、その多くが現在でも日本の経済を支える企業として重要な役割を担っています。例えば、JR東日本、帝国ホテル、東京海上日動、東急電鉄、東急不動産、東京ガス、東京証券取引所、王子製紙、日本製紙、などになります。

また、株式会社について、コロナの感染拡大の影響で変化したものがあります。それは株主総会です。コロナが長引く中、オンラインを活用した株主総会を開催する企業が増えてきたのです。

それでは、お金のトレーニング。2021年3月開催の株主総会のうち、オンラインを活用した企業は、全体の何%だったでしょう?

答えは15%。オンライン株主総会の運営方法としては主に2つあり、視聴のみの「参加型」とインターネットを通じて議決権行使や質問も可能な「出席型」とがあり、「参加型」を選択する企業がほとんどでした。現状は会社法において株主総会を開催する際には、実際の会場を設置するよう求められますが、政府が関連法案の改正を検討しているため、今後は会場を設けない完全オンライン型の株主総会の実施も可能になる可能性もあります。

それでは、最後のお金のトレーニング。渋沢氏の代表作ともいえる書籍のタイトルは何でしょうか。

『論語と算盤』です。

私は今、ベンチャー企業の経営者ですが、起業する前にこの本と出合い、どういう志で会社や事業を創るべきなのかとても学ばせて頂きました。経営や事業リーダーに将来興味がある新社会人の皆さん、この本を読んでみると時代を超えた原理原則など、多くの発見と学びがきっとあると思います。

Takahiro Kodama
1983年宮崎県生まれ。大学卒業後、サイバーエージェントに入社。Amebaブログ事業部長、AbemaTV広告開発局長を歴任。2018年、海外に比べて遅れている日本の金融教育の必要性を強く感じ、株式会社ABCashTechnologiesを設立。代表取締役社長に就任。2019年、すごいベンチャー100受賞、スタートアップピッチファイナル金賞。趣味はサーフィン。

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