筋肉美をもつ女神シリーズ35人目は、キム・ヨンア。連載「マッスル美女」とは……
K-POPアイドルや芸能人に人気の“ボディ・プロフィール”を知ってる?
韓国で今、流行しているボディ・プロフィールという言葉をご存じだろうか。読んで字のごとく「体の紹介」となるが、身長・体重や3サイズなどの数字を並べるわけではない。
ボディ・プロフィールとは、一定期間の徹底したトレーニングと食事制限を通じて鍛え上げ、自らの肉体美を写真に収めるというもの。最初はパーソナルトレーナーやボディビルダーが始めて広く知られるようになり、今や韓国ではK-POPアイドルや美女ゴルファーのキム・ハヌルなど、芸能人やアスリートもチャレンジして話題になっている。
今回紹介するキム・ヨンアも、そのボディ・プロフィール写真を自身のインスタグラムに公開し、ネット界隈でちょっとした話題になった人物だ。
といのうも、彼女はピラティス界で知られたインストラクター。10月7日にソウルで行われた「2023 ピュアエリート・コリア&アジアチャンピオンシップ」のピラティス部門でも、グランプリに輝いている。まさにピラティス界の人気者というわけだが、彼女はどんな人物なのか。キム・ヨンアは自身について語る。
「ピラティスを始めたのは5年前、現在はインストラクターをしています。もとは俳優として演技で生計を立てていました。私が言うまでもなく役者は人に見られる職業なので、体型維持のために運動やダイエットは必須。ただ、何をやっても続かない。そんなときに出合ったのが、ピラティスだったのです」
当時の彼女は体型をキープしようとするあまり、過度な食事制限を続け、かなりやせ細っていたという。そのせいで消化機能が低下し、胃もたれに悩まされ、ひどいときには嘔吐することもあった。そのため、体力も落ちるところまで落ちてしまったという。
「極端な話、外出して1時間もすれば疲れてしまい、目的地に向かう気力もなくなって家に戻ってきてしまうほどでした。そんな私を心配してくれ、周囲の勧めで始めたのが、ピラティスだったんです」
ピラティスを始めて何が変わったのか。
「とにかく体力がつきましたね。歩き疲れることもなくなりましたし、動いた分だけ体も栄養を欲しがるので、食生活も整いました。体を鍛える際に最も神経を使うのは、やはり下半身です。体の下支えとなる部分ですし、以前、膝をケガしたこともあったので、予防のために下半身の強化には特に時間をかけています」
モチベーションは、K-POPアイドルと「Tanz バレエ」
ただ、ときには体が重くて、ピラティス・スタジオに向かうことを躊躇うときもあるらしい。そんなときは大好きなK-POPアイドルたちのステージ・パフォーマンスを収めたDVDやダンス・レッスンの動画を見ながら、自分を奮い立たせるという。
「一心不乱に踊り、オーディエンスの拍手喝采を浴びる彼女たちを見ていると、“どれだけの努力をしてきたのだろう。私もここで挫けて立ち止まるわけにはいかない”という気持ちが沸々と湧いてくるんです。K-POPアイドルたちのステージ・パフォーマンスは、私のモチベーションをアップさせてくれます」
もうひとつ、キム・ヨンアのモチベーションをアップさせるものがあるという。それは「Tanz バレエ」というエクササイズ。現代舞踊の動きをベースにしながら音楽に合わせて有酸素運動をする、最近、韓国でも流行しているエクササイズだそう。
「単純な筋力強化というだけではなく、スリムなボディ・ラインを作るのに適切な動作を繰り返しながら、音楽に合わせて有酸素運動をするんです。エクササイズは楽しくなければいけないし、元気に汗を流すためには音楽は欠かせない。Tanzバレエもピラティス同様、私を心身ともに健康にしてくれるライフワークなんです」
そして、そのライフワークの成果を写真として残したいと思って行ったのが、ボデイ・プロフィールだったというわけだ。
人生の成果として記録に残すボディ・プロフィール。そろそろ日本でも流行するかもしれない。
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。