セットアップ、モックネック…人気スタイリストが薦める、ゴルフの着こなし8選

ゴルフウェアは単なる装いではなく、芝上を舞台だと捉え、己を表現するツールだとする。であるならば、青空と青芝に映えて、自分を引き立てるゴルフウェアを纏いたい。そんなゴルファーからは、着るブランド、計算された色柄や、コーディネイトテクニックによる存在感と同時に、知性と遊び心が漂う。そのポイントをスタイリスト野口強氏が解説。【特集 GOLF：MORE THAN A GAME】

1．ブルゾン｜シャカシャカ音はナンセンス

「プレイに集中するなら、ブルゾンのシャカシャカ音は限りなく少ないほうがいい」（野口氏）。

米国発の注目ブランド、マルボンゴルフと、ストリートファッションの雄、ネイバーフッドがコラボしたプルオーバーは、衣服の擦れ音が控えめな1着。レトロスポーティな佇まいを、伸縮性抜群のストレッチチノでアメカジライクに。トップスのグリーンをシューズとキャップの柄でピックアップ。

2．ヴィンテージ・スウェット｜風合い豊かなハズしのオールドスウェット

「機能ウェアばかりでは面白くない。ヴィンテージ・スウェットくらいのハズしがターフにも必要です」（野口氏）。

ポロシャツのイン使いで服装コードを守りつつ、運動性に差し障りのないライトなクライミング風ショーツで軽快さをアップ。ʼ80年代のチャンピオンのリバースウィーブの胸元には、かつてのゴルフクラブをモチーフにしたプリントが。随所に遊び心を交えて着こなしプレイを楽しみたい。

3．セットアップ｜ベージュカラーの上下で季節感と洒落感を

「上下が揃った服だと上級者に見られがち。それを回避しながらセットアップで着こなすなら、ライトベージュカラーがお薦め」（野口氏）。

スタイリスト熊谷隆志氏が手がけるウェアブランド、レノマ ゴルフはシリアスゴルファーからも高評価。撥水性のある4WAYストレッチ素材を用い、機能性も抜群。首元からは、アスリート系ブランドのモックネックインナーのモックネックを覗かせてツートーンに。

4．モックネック｜シックな黒コーデをプリントでハズす

「ゴルフ場における“襟つき”の服装コードを守りつつ、カジュアルに着こなすなら、襟と見なされるモックネックTシャツは必需品」（野口氏）。

いかにもビームス ゴルフらしい1枚は、セサミストリートとのコラボレーション。クッキーモンスターの有名なCMの台詞をゴルフテイストにした「got honor？」のプリントはユーモアたっぷり。黒のコーディネイトを楽しむなら振り切った遊びを取り入れたい。

5．ショーツ｜クラシカルなショーツに大胆カラーをミックス

「くだけて見えやすいショーツは、クラシカルなタイプを選んで上品にまとめるのがよい。青空と青芝に似合うネイビーを軸にするとシックに見えます。これからの気候にはコットンニットを合わせたいところ」（野口氏）。

ショーツと揃えたネイビーのポロシャツを合わせ、その上にインパクト絶大な赤いニットをオン。大胆なツートーンで着こなしを楽しみながら、芝上の主役の座を狙いたい。

6．ポロシャツ｜タックアウトが決まる裾リブポロという選択

「トップスの主役であるポロシャツですが、裾をインするか、アウトするかは悩ましいところ。しかし、リブ裾のタイプなら、悩む必要なく堂々とタックアウトできるのが便利」（野口氏）。

王道のラコステとビームス ゴルフがコラボレーションしたポロがまさにそうした願いをかなえる1着。ネイビーのパンツとクラシカルなコンビシューズでツートーンにまとめれば、フレンチシックな出で立ちに。

7．スパイクレスシューズ｜スポーティ、かつさまざまな場面で履ける

「カジュアルに楽しむなら、芝に与える影響も少ないスパイクレスのシューズを。スニーカースタイルのデザインならば、よりスポーティに楽しめます」（野口氏）。

ライフスタイルシューズの「BB480」を、ゴルフ用に最適化、かつさまざまな場面でも履ける「UGS 480」は、スパイクレスながらもグリップ性と安定性が高い。スウェットとショーツでまとめた着こなしのアクセントとして芝にも映える。

8．チノパン｜心地よい季節こそ出番のカラフルなコットンチノ

「ストレッチ性や通気性を備えた機能パンツはもちろん快適ですが、気候が心地よい春先は、まだまだコットンチノも出番。芝と空によく似合うグリーンカラーのチノパンを主役に据えても面白いはず」（野口氏）。

ポロ ラルフ ローレンのツータックチノに、胸にパンツと同色のワンポイントが入る白鹿の子ポロでトラッド感はキープ。シューズとハットも白で揃えて、グリーンを強調させたい。

【特集 GOLF：MORE THAN A GAME】