世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム194回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。【連載 吉田洋一郎の最新ゴルフレッスンはこちら】
こんにちは、アンドリュー・ライスです。今回はゴルフがうまくなるために大事な考え方をお伝えします。
私はレッドベターゴルフアカデミーでキャリアをスタートさせ、現在ジョージア州のウェスティン・サバンナ・ハーバー・リゾートでレッスンをするに至るまで、競技に出るプラスハンディのゴルファーから、クラブを握ったばかりのビギナーまで、多くのアマチュアゴルファーを指導してきました。私は長年レッスン活動の中で、アマチュアゴルファーを指導するときに最も大事なことは、スイング改善をする「順番」だという結論に至りました。
【アマチュアゴルファーを指導するときに最も大事な5ステップ】
ゴルフが上手くなるためには、第一に「スイングの質」、第二に「ボールの方向性アップ」、第三に「飛距離を伸ばすためのスピードアップ」というステップを踏んでレベルアップをすることが大事になります。
最初に大事になるのは、毎回クラブフェースの芯でボールをとらえるようにインパクトの質を高めることです。 具体的にはハンドファーストにボールをとらえて、強い球を打つことが大事になります。ボールを打つ前に、手元を目標方向に出したハンドファーストのインパクトの形を体にインプットしてからボールを打つ練習がお薦めです。そのおすすめの練習法はこちら。
2番目に大事なことは、ボールをコース内にキープすることです。遠くに飛ばせても、1ラウンドで5~6個ボールを失うようであれば、生産的とは言えないので、まずはコース内にボールが収まるように目指します。まっすぐなボールを打つために、スイング軌道をストレートにすることが大事になります。スイング軌道をフラフープでイメージすることでボールの方向性を改善することができます。まっすぐ飛ばすテクニックはこちら。
最後にヘッドスピードを上げて飛距離を伸ばす練習に進みます。飛距離を伸ばすために、バックスイングを大きくして、インパクトまでの助走距離を長くするといいでしょう。アドレスで右足を後ろに引いたクローズドスタンスで体を大きく回転させる練習ドリルを推奨しています。飛距離アップのポイントはこちら。
この3ステップに取り組んでから、「練習の仕方」と「スイングを組み合わせる」という段階に進みます。多くのアマチュアゴルファーは、練習場に行ってボールをたくさん打つことが練習だと思っていると思いますが、それでは本当の意味での練習とは言えません。
私が考えた「スイング・スキル・ショット」という3つのモードで行う練習法に取り組むことで、実際のラウンドで力を発揮することが可能になります。ラウンドで力を発揮する方法はこちら。
そして、最後にテクノロジーを取り入れることも行ってみてください。現在のアメリカのゴルフティーチングでは、弾道測定器やモーションキャプチャーなどのテクノロジーを使用してコーチが多くいます。テクノロジーは、私たちコーチにとって、より早く問題の原因にたどりつけるので重要なツールとなっています。テクノロジーを活用すれば早期に改善点を見出すことができます。
そして、テクノロジーを使うことで適切なスペックのクラブを選べるようになったり、クラブごとの距離やスピン量を知ることでラウンド中のクラブ選択にも役に立っています。
もうひとつのゴルフレッスンにおけるトレンドはデータです。私はレッスン受講性に指導をする際、テクノロジーから得られた統計やデータを利用しています。レッスン受講生が何を練習すべきか知るため、統計を取り、データを利用します。 データがあれば、世界のトッププレイヤーたちがどのようなスイングをして、どのような球を打っているのか知ることができ、比較することもできるのです。
世の中にはスイングについて素晴らしい情報がたくさんあります。みなさんもインパクトでハンドファーストにしたり、フェースをスクエアにしてボールをとらえることが大事だと知っていると思いますが、それらの情報をどのように組み合わせるかが本当に大事なことなのです。適切な順番でゴルフに取り組み、正しい練習を行い、情報を活かす方法を学んで、あなたのゴルフがレベルアップするように取り組んでください。