世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム187回目。今回は米国ゴルフダイジェスト誌の全米トップ50インストラクターに選ばれ、ジョージア州No.1コーチのアンドリュー・ライスのレッスンからゴルフ上達のヒントを得ていただきたいと思っています。ライスの特別レッスンを掲載している『欧米流スイングで90切り』(吉田洋一郎著)から、一部抜粋し再構成したレッスン記事とインストラクション動画をご紹介します。
飛距離アップを実現する「クロードスタンスドリル」
日本の皆さん、こんにちは。アンドリュー・ライスです。日本には「もっと飛ばしたい!」というゴルファーが多いみたいですね。今回は、そんな皆さんのために飛距離アップの練習ドリルをご紹介したいと思います。
ゴルフにおいて飛距離は重要な要素です。ティーショットを遠くに打てば打つほど、グリーンに近いところから短い番手で打てるため、次のショットが楽になります。
飛距離を伸ばすためには、ドライバーのヘッドスピードを速くすることが大事になります。
今回は飛距離を伸ばすために、右足を少し引いて打つ「クローズドスタンス」でスイングする練習方法をご紹介します。この練習を行うことで、バックスイングの体の回転量を増やし、ヘッドスピードをアップさせてボールを遠くに飛ばせるようになります。この練習ドリルを行うために大事な3つのポイントがあるので、それを踏まえて取り組んでください。
まず1つ目のポイントは、セットアップです。右足を下げ、つま先を少し開いたクローズドスタンスで構えます。右足は後ろに引くだけでなく、つま先を少し開きましょう。そうすることで、バックスイングで体が回りやすくなります。大きく体を回したバックスイングを行うことで、クラブの助走距離が長くなり、ダウンスイングでクラブを加速することができます。
2つ目のポイントは、バックスイングでクラブと手元をできるだけ大きく上げることです。世界のロングヒッターたちのバックスイングが大きいのは偶然ではありません。実はPGAツアーのロングヒッターやドラコン選手は、試合でも右足を少し引いているタイプの選手がいます。右足を引くアドレスは、間違いなく飛距離アップにつながるのです。
彼らはクラブと手元を大きく上げたバックスイングを行い、クラブヘッドを大きく動かしてヘッドスピードを出すようにしています。バックスイング初期のスピードを速くして、始動から勢いよくバックスイングを上げるようにしてください。
3番目に大事なことは、ダウンスイングでクラブヘッドをリリースすることです。ダウンスイングでタメを開放しなかったり、手首の角度をキープしたままの状態になっているのはよくありません。ダウンスイングではクラブヘッドを走らせるために、クラブをリリースしましょう。クラブヘッドを走らせるために、ボールをスローイングするようにクラブヘッドをリリースします。ダウンスイング後半からリリース動作をはじめ、目標方向にクラブヘッドが飛んでいくようなイメージでリリースをするといいでしょう。
あなたの飛距離を伸ばすために一番大事なことは、ドライバーで飛ばすことに特化した練習をすることです。練習をすればするほど、飛距離は伸びていきます。もしヘッドスピードやボールスピードを測るための計測器があれば、数値を確認しながら練習をしてみましょう。
この3つのポイントを活用することでヘッドスピードを高めることができます。飛距離が伸びれば、より一層ゴルフが楽しくなるはずです。素晴らしいエクササイズなので、ぜひ取り組んでみてください。
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