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2022.04.02

フェースを開いて高い球を打つアプローチの失敗しない方法──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」Vol.186【動画解説】

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム186回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

【フェースを開くとミスショットになる原因とは】

アプローチショットを成功させるためには、ピンに寄せる確率を高めるために、まずボールを転がせるかどうかを考えるのが定石だ。しかし、バンカーを越えなくてはならなかったり、砲台グリーンになっているときは、ロブショットのような高く打ち出すソフトなボールを打たなければならないことがある。

グリーン周りでフワッと上げるボールを打つには、サンドウェッジなどのロフトのあるクラブを使い、フェースを開いて打つ必要がある。しかし、フェースを開くとリーディングエッジが右を向くため、ボールが右に出るのではないかと心配になる人も多い。練習してみたものの、実際に右に出てしまったり、クラブがボールの下を通り抜ける「だるま落とし」になってしまったりして、打ち方がよく分からないという人も多いだろう。
また、バンカーショットではソール部分にある出っ張りの「バウンス」が使うためにフェースを開くことがあるが、バンカーショットが苦手な人の中にはフェースを開いて打つのが怖いという人は少なくない。

プロゴルファーが高い球やバンカーショットを打つときには、リーディングエッジが完全に右を向き、フェースは真上を向くように構えることがあるが、このような構えで打つには普段から練習していないと本番ではなかなか打てるものではない。あまりアプローチを練習する機会のない初級者や中級者がフェースを開いてアプローチをするのが不安になるのも当然だ。

フェースを開いて打つときは、通常のアプローチとは違ったクラブの使い方をする必要がある。そのコツさえつかめば、フェースを開いたアプローチはそれほど難しいテクニックではない。

【グリップエンドを支点にヘッドを走らせる】

フェースを開いたアプローチのポイントは、フェースにボールを乗せることだ。ボールを転がすランニングアプローチなどは、手首の角度を維持したハンドファーストでインパクトするが、ロフトが立った状態なので、フェース面をボールにぶつけるだけでボールは飛んでくれる。フェースを開いて構え、転がし系のアプローチと同じ要領で打った場合、ハンドファーストになりすぎると振り遅れてフェースが開いた状態となり、クラブのネック付近にボールが当たったり、右に飛んで行ってしまうことがある。

フェースを開いて構えた場合、ハンドファーストのアプローチのようにロフトが立っていないので、フェース面をボールにぶつけることができない。そのため、かわりにフェースにボールを乗せて運ぶスキルが必要になる。フェース面にボールを乗せるためには、グリップエンドとヘッドの運動量が大事になる。

フェースを開いたアプローチでは、グリップエンドを支点にした振り子運動の要領でクラブヘッドを走らせることがポイントになる。これによってクラブヘッドが加速し、ソールを滑らせることでボールをフェース面に乗せやすくなる。そして、インパクト前後のクラブヘッドの動きは、インパクト前に開いたリーディングエッジが、徐々に閉じていくイメージを持つことようにしてほしい。フェース面が上を向いたまま、リーディングエッジが閉じるようにクラブヘッドを回転させながら、ボールの下を通過していくイメージを持つといいだろう。

この動きを行うと、インパクト後にクラブヘッドがグリップエンドを追い越すような形になる。このときの動きは手首をこねるのではなく、グリップエンドを支点にして振り子運動の要領で自然とクラブヘッドが手元を追い越していく感覚が大切だ。

グリップエンドを支点にしてクラブヘッドを走らせながらフェースのボールを乗せる感覚を身に付けることができれば、フェースを開いてもボールが右に出たり、だるま落としになったりすることはなくなる。自信を持って、難易度の高いアプローチやバンカーショットに臨めるようになるはずだ。

 

【連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」はこちら!】

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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