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GOLF

2021.02.12

飛距離を伸ばす! 2種類の素振り練習法とは

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム129回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

素振りでクラブと体の動きに意識を向ける

野球やテニス、卓球など道具を使ってボールを打つスポーツでは、選手が練習で素振りをしている姿をよく見る。ゴルフでも、素振りの重要性を説くプロゴルファーは多い。素振りのような単調な練習はつまらないと感じるアマチュアゴルファーも多いだろうが、このような道具を使うスポーツでは素振りは上達のために欠かせない大切な練習の一つだ。

素振りのメリットは、効率的にスイング動作を習得できることだ。素振りではボールを打たないので、意識をスイング中のクラブや体の動きに向けることができるため、それらをコントロールする能力が向上する。そして、繰り返し素振りを行うことでスイング中の動きを体にインプットすることができ、スイングが固まることで安定したプレーができるようになる。

素振りは優れた練習だが、飽きやすいというデメリットがある。継続して続けるために、単純にクラブを振るだけではなく、目的をもって行うことが大事になる。そこで、今回は飛距離を伸ばすための素振りの方法を紹介しよう。2種類の方法で素振りをすることで、ボールを遠くに飛ばすために必要な筋力を鍛え、体の動かし方や感覚を身に付けることができる。

「重いクラブ」素振りと「リバウンド」素振り

一つ目は、重いクラブを使った素振りだ。ゴルフショップに行けば練習用の重いクラブや、クラブにつける重りも売っている。わざわざ買わなくても、クラブを2本持って素振りをしてもいいし、野球のバットを使ってもいい。

この素振りの目的は、体全体を使ったスイングの習得にある。重いクラブを持てば、腕や手だけではしっかり振ることができず、自然と体全体を使ったスイングが身につく。体の大きな筋肉を効率的に使うことができれば、当然クラブを速く振ることができるようになる。さらにスイングに必要な筋力も鍛えられるから一石二鳥の練習だと言っていいだろう。重いクラブの素振りを行うときのポイントは、下半身を意識することだ。バックスイングで右足を踏み込んで始動し、ダウンスイングでは左足を踏み込み、足を積極的に使ってスイングすることを覚えてほしい。下半身を使ったほうが、上半身に頼ってスイングするよりも速くスムーズにスイングできることが体感できるだろう。

もう一つの練習は、速く振る素振りだ。この練習の目的はヘッドスピードの向上なのだが、多くのアマチュアは速く振ることを練習していない。自分は結構速く振っているはずだと思っているアマチュアもいるかもしれないが、一度、プロのスイングやドラコン選手のスイングの動画などを見ながら、一緒に振ってみるといい。あまりの速さに驚くことだろう。

アマチュアの場合、スイングスピードが遅いというよりも、スイングテンポが遅いことで速く振れていない人が多い。バックスイングを慎重に上げていたり、打ち急がないようにゆっくりスイングしているため速く振れなくなっているのだ。今回はそのような普段意識していることを忘れて、速く振ることだけに専念してほしい。

ゴルファーは思い切り振って飛ばしたい反面、速く振ることでボールが曲がることを恐れるため、無意識にスイングスピードにブレーキをかけてしまう。それが続くと、徐々に速く振ることができなくなり飛距離も落ちる。だから、今以上にスイングスピードを上げるには、心と体のリミッターを外すことが大切なのだ。たとえば、他のスポーツでいえば、自転車競技ではスピードに慣れるため自動車に牽引してもらって練習することがある。それによってスピードに対するリミッターを外すのが一つの目的だ。

ゴルフスイングでも、自分で考えている限界を超えたスピードでクラブを振ることで、スイングスピードを高めることができる。自分のリミッターを外すために、フィニッシュで背中にクラブが当たって体の正面にクラブが戻る「リバウンド」動作を行う素振りをすることをおすすめする。フィニッシュでシャフトを背中に当て、その反動でクラブが戻るようにするためには、体を目いっぱい使うことはもちろん、遠心力を生かしてクラブヘッドを加速させなければいけない。普段意識していることを忘れて、いかにヘッドが加速してリバウンド動作を行うことができるかを追求してみてほしい。この練習のポイントはインパクトを意識せずに、背中にクラブをぶつけるまで振り抜くことだ。加えて、ダウンスイングでクラブが右腰あたりに来たら、サイドスローでボールを投げるようにクラブヘッドをリリースすると、遠心力が働いてフィニッシュまで振り抜きやすくなる。

このような意識をもって速くクラブを振ることができれば、もう一段階ヘッドスピードを上げることができるだろう。自分でこれまで思い込んでいた限界の壁を打ち壊し、スイングのスピードアップを行ってほしい。

冬の寒い時期は無理にボールを打つより、基礎的な練習に取り組んだほうが効率的だ。素振りによってクラブや体の使い方を覚えつつ、基礎体力を強化してヘッドスピードをあげることができれば、飛距離は飛躍的に伸びるはずだ。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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