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GOLF

2020.12.06

安定したショットを作るコツ! スイングのスタート位置を変えること【スモールスイング・レボリューション7】

ゴルフ歴1年で70台に突入した大塚友広さんのゴルフ論とは。短期連載「スモールスイング・レボリューション」7回目。

スモールスイング

遠心力を理解して脱力できれば、スイングは完成する

ドライバーのみならず、アイアンショット、アプローチショット、パッティングなど、すべてにおいてスタートにはポイントがあることにも気がつきました。

アドレスからテイクバックに向かうポイントをスイングのスタートとすると、遠心力に逆らってしまうことが多く、スイングがスムーズに行えません。ですので、アドレスの状態をスタートにするのではなく、テイクバックの頂点をスイングのスタートと定義することで、より安定したショットが生まれるようになるのです。

これは、ドライバーからパターまですべてに共通している内容で、遠心力に逆らわずにスムーズにボールに力を加えるために発見した考え方です。

アドレスからテイクバックの頂点まではあくまで助走です。スイングは始まっていないという意識を持つことが大切です。そして、テイクバックの頂点からがスイングのスタートです。

さらに言うと、アイアンショットとアプローチショットでは、テイクバック(助走のさせ方)にもポイントがあります。

「アイアンはテイクバックの30センチ」

「アプローチはテイクバックの15センチ」

スイングのスタートはテイクバックの頂点で変わりありませんが、スイングのスタートに向かうまでの考え方として、アイアン、アプローチの場合はスイングのスタート地点までの助走路で「まっすぐ引く」という意識を強く持つ必要があります。

しかし、インパクトを中心に考えた時、アイアンのインパクトはドライバーほどインパクト後を意識する必要はありません。比較的強くたたきにいっても、ドライバーほど大きく右に曲がるリスクはありません。

円のサイズはドライバーに比べると圧倒的に小さく、身体のより近くで縦の円運動が求められます。

スイングのスタートに向かう助走路30センチをまっすぐ引くという意識を持つだけで、スムーズなスイングのスタートを迎えることができます。そして正しい縦の円運動を描きやすくなるのです。

アプローチもアイアンと同様の考え方ですが、より小さな円運動になるため、アドレスから打ち出し方向に対してまっすぐ15センチの助走路を意識することで、正しい円運動に乗せられて、よりよいスタート、そしてインパクトを迎えられます。

アイアンとアプローチの場合、より繊細な動きが求められます。ゴルフクラブは多くの方が考えている以上に重く、遠心力の影響を強く受けるものです。そのなかで、より細かい狙い所など繊細な動きが必要なクラブだからこそ、スイングのスタート前の動きが重要になるのです。

 

スモールスイング・レボリューション 新装版 ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ

「スモールスイング・レボリューション 新装版 ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ」
大塚友広 著
幻冬舎 ¥1,200+税
普通のビジネスマンが1年で70台を達成した超メソッド。フルスイングで練習していてもゴルフはうまくならない。小さなスイングを極めることが、動画や写真で見るプロ美しいショットに近づくための入り口の革命。

 

 

Tomohiro Otsuka
群馬県富岡市生まれ。独学でゴルフ理論を構築し、1年でベストスコア70台前半に到達する。オンラインゴルフコーチング「Natural Works Golf」も主宰。著書に『マンガで身につく! 普通のビジネスマンがゴルフ歴たった1年でスコア70台を出したメソッド。』『新装版 ゴルフはインパクトの前後30cm』『新装版 スモールスイング・レボリューション ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ』がある。

PHOTOGRAPH=Getty Images

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