ゴルフ歴1年で70台に突入した大塚友広さんのゴルフ論とは。短期連載「スモールスイング・レボリューション」6回目。
7番アイアンで100ヤードの低いボールを打つ
練習で決定的に大切なことだとわかったのは、どのようなライからでも方向性の安定したボールを打ち出すための「ダウンブロー」でした。
クラブヘッドをボールに対してきちんと上から入れることで、さまざまなライの状態に負けないゴルフのインパクトを習得する必要がありました。質の高いダウンブローの習得は、どんなライからでも安定した方向に打ち出す技術をもたらすことになる。ライの悪い場所からの練習で、自然とそう学んだのです。
ゴルフを始めてから4ヵ月ほどの間、ダウンブローという言葉さえも知らなかった私ですが、伝説の練習場で芝の上から練習を行うことで、ライというゴルフにおける究極の課題と向き合い、改めてダウンブローの本当の重要性に気がつくことになったのです。
その時期に私が練習として取り入れたのが、7番アイアンでひたすら100ヤードを打つトレーニングでした。
ボールを中央からやや右に配置し、低い弾道で100ヤードを狙います。必然的にスイングは小さくなり(スモールスイングになり)ますが、この弾道で100ヤードを飛ばすには、きっちりとインパクトしなければなりません。
このドリルは、インパクト率のアップ、スモールスイングの習得など、すべてを網羅した絶好のトレーニングです。弱い力でのスイングになるため、ケガのリスクも回避できます。繰り返し行うことで、効果がどんどん上がっていきます。
シンプルすぎて、「え?」と思われる方もいるかもしれませんが、林からのリカバリーショットや強いアゲンストの場合のローボールのショットなど、さまざまな場面で使うことができるショットです。
非常に地味に感じるかもしれませんが、これを続けることに大きな意味があると思っています。
Tomohiro Otsuka
群馬県富岡市生まれ。独学でゴルフ理論を構築し、1年でベストスコア70台前半に到達する。オンラインゴルフコーチング「Natural Works Golf」も主宰。著書に『マンガで身につく! 普通のビジネスマンがゴルフ歴たった1年でスコア70台を出したメソッド。』『新装版 ゴルフはインパクトの前後30cm』『新装版 スモールスイング・レボリューション ゴルフ歴1年で70台に突入できる30cmトレ』がある。