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GOLF

2020.07.10

ゴルフ場でショートパットが面白いほど入る! コツは「膝をピン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム100回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

吉田洋一郎

膝を曲げた「どっしりアドレス」の弊害

先日、知人のアマチュアゴルファーと一緒にラウンドをする機会があった。彼は90前半でラウンドするくらいの腕前なのだが、パッティングの構えが気になった。どうも見た目が良くないのだ。

彼のアドレスは膝を大きく曲げ重心が低い。その状態から上半身を前傾させ、肘を曲げながらわきを締めて構えているのだが、体と腕の距離が近い「懐がない」状態で窮屈に見える。おそらく彼は、そのほうがどっしりとした構えになり、安定したショルダーストロークができるように感じたのだろう。

確かに、パッティングでは「下半身を動かさないようにどっしりと構えろ」とアドバイスされることがある。しかし、それは下半身を動かさないことが目的であり、膝を曲げて重心を低くするという意味ではない。パッティングの名手と呼ばれるリッキー・ファウラーやタイガー・ウッズは膝を大きく曲げて重心を下げて構えてはいない。どちらかというと膝は緩める程度でほとんど曲がっておらず、どっしりというよりはスッと立っているように見える。

パッティングのアドレスで膝を曲げすぎると、上半身を前傾させることができなくなり、上半身の回転が横回転になりやすくストローク軌道がフラットになる。膝を大きく曲げたパッティングアドレスは見た目が良くないだけではなく、機能的にも好ましくないのだ。

膝は伸ばして腰からお辞儀するのが正しいアドレス

パッティングでカッコいいアドレスになるためには、構える順番が大事になる。膝を伸ばした状態で腰からお辞儀するように骨盤から前傾し、その後に膝を軽く緩めてアドレスの姿勢を取る。この順番でアドレスの姿勢を取ると腕と体の距離が広がり、腕をだらりと下ろすことができる。この状態を作ることができると、肩を縦に回転させるショルダーストロークを行いやすくなる。

これとは逆に膝を大きく曲げてから腰を前傾させると、構えが不自然に見えるし機能的にも問題が出る。先に膝を曲げると上半身を前傾しづらくなるため体と腕の距離が近くなる。膝が邪魔をして腕を真下に下ろせないため、腕を体から離した構えとなり軌道がフラットになりやすい。また、当然前傾角度が浅いので体も横回転になりやすい。これでは、肩の縦回転による振り子動作のパッティングストロークができなくなってしまい、手に頼った不安定なパッティング軌道となる。

彼のパッティングスタイルを改善するために、膝の曲がり過ぎを指摘し、膝を伸ばしたまま腰から前傾してもらった。今まで膝を曲げる習慣がついていたため、敢えて膝をピンと伸ばして構えるように指導をした。このアドレスに相当な違和感があったらしく、「えー!? これでいいんですか? ロボットみたいな感じがしますが、大丈夫ですか?」と何度も不安そうに尋ねていた。

おそらく、膝が伸びることで体の位置が高くなり、腕を伸ばして構えることができるようになったため違和感を感じたのだろう。自分の姿をカメラで確認してもらうと「これは自分ですか? 全然イメージと違います。今の構えのほうが上手そうです。」と驚いていた。

アドレスが良くなったことで、ストローク軌道も改善されて2,3メートルのショートパットがよく入るようにな っていた。

機会があれば、同伴者に携帯電話のカメラでパッティングを撮影してもらい、チェックしてみてはどうだろうか。自分のイメージとはずいぶん違った構えや動きをしているものだ。

自分のパッティングアドレスの写真と、パッティングの上手いプロのアドレスを比較してみてもいいだろう。同伴者に「入りそう」と思わせるカッコイイアドレスを目指してほしい。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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