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GOLF

2020.06.05

いきなりフルスイングは禁物! 久しぶりのゴルフ練習で気をつけたいこと

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム95回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

吉田洋一郎

感覚が狂っているとフォームを乱す原因に

新型コロナウイルス感染症の拡大を抑えるためのさまざまな自粛要請も、徐々に解除されてきた。長い間ゴルフを我慢してきて、練習場やコースに行くのを楽しみにしている人も多いだろう。

この自粛期間に自宅の室内や庭で軽い練習を続けてきたという人もいるだろうが、なかなかコースや練習場で行うようなフルスイングまで練習できた人は少ないだろう。久しぶりのラウンドや練習場では、ボールを打っていないなどのブランクによって、スイングの感覚を取り戻すのが難しい。身体がなまっていると、うまくいかないだけではなく、フルスイングで腰や肩を痛めてしまうかもしれない。今回は、久しぶりの練習でスイングの感覚を取り戻すための注意点を説明しよう。

病気や怪我でしばらく練習できなかったときも同じだが、久しぶりにクラブを握ると、感覚が鈍っているものだ。そんな状態でスイングをしても、ボールをしっかり打つことはできないし、ボールに当てにいく動作になってしまい、かえってフォームを崩してしまうこともある。久しぶりの練習場で球を打ちたい気持ちがあると思うが、いきなりフルスイングをすることは避け、徐々にスイングの感覚を取り戻していこう。

練習場では、最初は打席でボールを打たずに素振りでスイング動作を確認する。スイングの幅は右も左も腰のあたりまででいい。バックスイングでクラブが地面と平行になるくらいまで上げたら、そこから振り下ろしてフォロースルーも腰のあたりまで振る。まずは、インパクト前後のスイング軌道とフェースの向きの感覚を取り戻していこう。

ボールを打つときも、最初は腰から下の振り幅で始めるといい。腰くらいまでのスイングでも、フルスイングの半分くらいの飛距離がでるはずだ。ボールを打つのではなく、スイングの中でボールをとらえるイメージを忘れないでほしい。

小さな振り幅から始めて、徐々に振り幅を大きくしながらフルスイングに近づけていくのだが、もし近くに鏡があるのなら、時折鏡の前で素振りをして、フォームの確認をすることをおすすめする。久しぶりにボールを打つことで、インパクトにばかり意識が向いて、肝心のフォームがバラバラになりやすい。特に、切り返しで上半身に力が入ってボールを打ちに行きやすい。鏡の前で下半身から切り返すダウンスイングの動きをチェックするなど、乱れやすい動きを確認しながら練習を行うといいだろう。

最後にアドレスのチェックも忘れずに

フルスイングができるようになったら、ターゲットに向かってボールを打つ練習をしたい。特にターゲットに対してアドレスの向きの確認をすることが大事になる。久しぶりにクラブを持って構えると、どこに向いているのかわからなかったり、アドレス向きが狂ってしまったりというアマチュアは多い。日常生活ではクルマの運転をはじめとして、目標物に対して目や身体を正対させて、向きや距離を確認している。しかし、ゴルフでは身体も目も目標と正対させずに構えるので、久しぶりにアドレスすると感覚がわからなくなるのだ。アドレスの向きが正しくなければ、どんなにいいスイングをしても打った球が右や左に飛び出し、曲がりの原因となるので練習場で修正をしておきたい。

練習場では、まずは打席の向きに沿って構えてみよう。100ヤード先くらいに目標物を見つけ、打席の向きをガイドにして目標に対して正しく立つ練習をする。ゴルフクラブを地面に置いて、構えている方向を明確にしてもいいだろう。このとき、いきなり打席に入らずに、後ろから目標と打席の向きを確認してからアドレスに入る。構えるときは足の向きに注意している人が多いが、大事になるのは肩と腰の向きだ。肩と腰の向きをセットしてから、足の向きを確認するようにしよう。この練習の際は、自分で向きを確認するだけではなく、仲間に確認してもらったり、動画で確認するようにして自身の感覚と実際の構えをすり合わせてほしい。

アドレスで目標に対して適切に構える感覚が戻ってきたら、今度はランダムに目標を狙ってみよう。打席マットの向きを無視して様々な方向に狙いを定めて構えていく。この練習を繰り返すことで、コースでも向きに対する不安を持たずにプレーをすることができるようになる。アドレスの向きが適切でないことで、スイングがおかしくなることがある。漫然と打席に立つのではなく、しっかりとアドレスをチェックしながら練習を行ってほしい。

ゴルフに限らずスポーツでは、しばらく練習を休むと、どうしても体の動きの感覚を取り戻すのに時間がかかる。焦らずにゆっくりと、入念にチェックをしながらスイングの感覚を取り戻してほしい。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=松川 忍

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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