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GOLF

2020.04.24

自宅でゴルフ特訓! 手打ちを解消する、歩きながら素振りとは?

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム89回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

吉田洋一郎

「下半身を使ったスイング」の感覚をつかむ

ゴルフを始めたての頃、下半身を止めて上半身の回転で打つように指導された人は多いかもしれない。クラブをボールに当てるだけなら、パッティングのように下半身を止めて上半身の動きだけでクラブを振るほうがボールに当たる確率は上がる。しかし、パッティングのような動きではボールが飛ばないため、飛距離を出すために下半身を使うことは欠かせない。しかし、ゴルフスイングにおいて「下半身を使う」という感覚は意外と難しい。

多くのゴルファーはクラブを持っている手や腕の意識が強く、下半身を意識できないだろう。意識できたとしても、下半身を意識しすぎて足や腰が必要以上に動いてしまい、球筋が不安定になったり、下半身を動かすタイミングが適切ではなく、結局手や腕でクラブを操り手打ちになっている人もいる。

今回は、飛距離を伸ばすことはもちろん、手打ちの解消にもなる、下半身を使ってスイングする感覚を磨く練習法を紹介しよう。クラブを持つ必要もなく、自宅でもできるので、テレワークの合間に行ってみてほしい。

よいスイングは野球のピッチングに似ている

どんな球技でもそうだが、強いボールを投げたり打ったりするには、全身の力を使う必要がある。手や足などの末端だけを使うのではなく、全身で生み出した力をボールに伝えるというイメージだ。この全身の力を効率伝えるために「運動連鎖」と呼ばれる体を動かす順番が大事になる。多くのスポーツ動作において、下半身から動いて末端部分へ力が向かう運動連鎖が起きている。

意外に思われるかもしれないが、ゴルフスイングのイメージに似ているのは、野球のピッチングだ。ボールを投げるときの動作を思い出してみよう。右投げの場合、まず、左足を上げて右足に重心をかけた後、左足を踏み込んで体重を移動させ、それにつられるように上半身が動いて腕を振る。このとき、上半身が先に動いて下半身の力がうまく上半身に伝わっていないと、「体が前に突っ込んでいる」「手投げ」と言われる。

まさにゴルフも同じで、トップから切り返しで上半身から動いてしまうと「上半身が突っ込んでいる」状態になるし、ボールを強く打とうと手や腕が先行してしまうと「手打ち」になってしまう。するとスイングはカット軌道になりボールは右に大きく曲がるスライスになりやすい。

足によって腕が振られる感覚を養う

下半身から始動するというイメージがつかめないという人は、歩きながら素振りをしてみるといいだろう。歩きながらスイングする練習は、一歩ずつ足を踏み出しながら、それに合わせて上半身を連動させバックスイングとダウンスイングを繰り返していくだけだ。最初は何も持たず腕をダランとさせた状態で行うといいだろう。動きに慣れてきたら、短い棒やクラブを持って行ってもいい。上級者も意外とできていない動きなので、確認する意味でやってみてほしい。

最初に両足をそろえ、フォロー側に腕を振り上げた状態をとる。そこから右足を一歩前に踏み込み、バックスイングを始める。このとき、右足で地面を踏み込み、地面からの反発を感じることが大切だ。歩くときと同じように加重と抜重をセットで行い、脱力された腕はその地面からの力を受けてバックスイング側に振られていく。決して右足を踏ん張ったり、腕の力だけで振らないようにしてほしい。

左腕が地面と平行ぐらいの高さに上がったら、トップに到達する前に左足を前に踏み出す。下半身が左足に体重移動を行うのに対し、上半身は惰性でトップに向かって振られていく動きとなる。この動きが切り返しの動きとなり、上下が反対方向に動くことで、体がねじれることになる。ここも体をねじるのではなく、ねじられるという感覚を大切にしてほしい。

踏み出した左足に体重がかかると、自然と腕が下りてダウンスイングの動きとなる。ダウンスイング後半からインパクトにかけては、地面からの反発により左ひざが伸びた抜重の状態となり、腕はフォロースルーまで振り抜かれていく。一連の動作中は決して腕を振るのではなく、足の動きにつられて振られていくのだ。

こうして前に進みながら、何度も素振りを続けていく。そのときに気をつけてほしいのは、どのタイミングで足のどこに体重がかかっているかを感じるかだ。つま先からかかとまで、どこに力が入り、体重がどのように動いていくのかに集中してほしい。そうすれば足を使う感覚がつかめ、それによって腕への意識も薄れる。下半身につられて腕が振られるイメージをつかめば、過剰に上半身に力を入れてクラブを振りにいくこともなくなるだろう。

この感覚をマスターすれば、手や腕でクラブをコントロールしなくても、自然とスイングの軌道もよくなりボールが大きく曲がっていくこともなくなるはずだ。手打ちで悩んでいる人はぜひ、取り組んでみてほしい。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=松川 忍

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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