今回のテーマはウェッジショット。100ヤード以内の微妙な距離感の打ち分け法からグリーン周りのアプローチまで、ウェッジに関する基本となるスキルを6回に渡り古閑美保プロが伝授してくれる。賞金女王にまで輝いたそのテクニックは驚くほどシンプル。我々アマチュアにも真似できるウェッジテクニックをマスターしよう!
短いクラブほどゆっくり振る!
私は緩むタイプじゃないから振り幅を小さくすることは抵抗なくできるんです。緩む人のパターンは、例えばフルショットが100%だとして、距離を落とすときは70%で振ろうとする。でも私の場合は、例えば50の振り幅で振る時も100%なんです。
ただ、難しいのはリズムです。スイング自体が小さくなっているので、普通だったらリズムは速くなるんですが、それではダメなんです。短いショットほどヘッドの重みを感じながらゆっくり振らなければならないんです。
これも練習が必要になります。私はずっとメトロノームを使って練習していました。パンチショットをする時もリズムを変えずに振っていたくらいで、常に同じリズムで振ることを重視していました。メトロノームは本当にオススメの練習法です。
距離を落とすためにスイングをゆるくしようとするのは間違い。ゆるくじゃなくゆっくりが正解。ドライバーは長さがあるのでヘッドの重さを感じやすいんですが、ウェッジ短いせいで、本当はドライバーよりも重いのにその重さを感じずに振ってしまいがち。それがリズムを狂わせる要因になっています。私の感覚では短いクラブほどゆっくり振るように心がけています。
【古閑先生のウェッジスイング連続写真】
決めた振り幅の中でいかに同じリズムでスイングできるかは距離感を合わせるために大切なこと。メトロノームを使って常に練習してどんな状況でも同じリズムで振ることを重視。