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GOLF

2018.08.10

「残す」と「残る」の違いがナイスショットの分かれ目【ゴルフプロの技】

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム8回目。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という吉田コーチが、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する。

吉田洋一郎

プロの連続写真はもれなく頭が残っている

ゴルフ雑誌や動画で、プロゴルファーのスイングを見て研究をしている人も多いのではないだろうか。プロの動きを見るのはとてもよいことだ。最初はなんとなくでよいので「こんなふうに振りたいな」というプロのスイングを探し出して、何度もチェックするとよい。

「人は見た目が9割」などと言われるように、われわれは視覚から非常に多くの情報を得ている。繰り返し見ることでプロのスイングの形が脳に刷り込まれ、自分のスイングが補正されていくこともある。試しにトイレの壁やベッドの天井などに貼って、半年ほど見続けてみてはどうだろうか。

さて、その連続写真でプロが必ず守っている「お約束」がある。ボールの位置より目標側に頭が出ない「ヘッド・ビハインド・ザ・ボール」だ。

スイング中、クラブヘッドには大きな遠心力がかかっていて、それがヘッドスピードを速くするための一つの要素でもある。この遠心力を小さくしないためには、力がかかっているクラブヘッドと逆の方向に引っ張り合う動きが必要だ。松山英樹のインパクトが分かりやすい例だが、頭が残り顔の方向は目標とは逆方向を向いている。クラブヘッドと反対の方向に力を向けることで、遠心力を最大化しているのだ。

頭を残そうとすることの弊害

ではアマチュアも頭を残すことを意識すれば飛ぶようになるかというと、そうではない。頭は「残る」ものであって「残す」ものではないからだ。頭を意識的に残そうとすると、体重移動や体の回転の妨げとなる。

さまざまなスイング理論があるが、おおむねその核となるのは下半身を先行させて体重を移動することと、体の回転を速くすることだ。頭を残すことを意識するとこの2つの動きを阻害してしまう。つまり遠心力を生み出す前の段階で、ヘッドスピードを速くするための力を生み出すことができなくなるのだ。
頭を残すことでフォームを崩す事につながるおそれもある。

例えばフィニッシュで右足に体重が残ってしまう「明治の大砲」と呼ばれる動きだ。軌道がアウトサイドインになったり、フェース面の下部にボールが当たりやすくこすり球になるため、スピン量が少なく弾道に伸びがなくなる。また、腕の運動量が大きくなるため、ひっかけのミスも出やすくなる。明治の大砲がもたらすこれらのミスは、頭をボールの右側に残そうと意識した結果生まれてしまうものだ。

頭が目標方向に突っ込みすぎても、右サイドに残りすぎてもNG。ではアマチュアは、「頭の位置」に対してどのように注意をすればよいか。頭は体のなかでも大きく重いため、スイングで意識をするポイントとしては向かない。かわりに首の付け根の位置が左右に大きく動きすぎないようにするとよい。体の動きを抑制させず、それでいて見た目にもバランスのよいスイングができあがるはずだ。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=トータルゴルフフィットネス

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