自身のワードローブにも既に持っているほど定番化した王道の1着。ともすると味気ないが、普遍性は捨ておけない。そこで欠かせないのが“ちょっと違う”クセありでモダンな一着だ。今回は、ブーツカットデニムに合わせたいハイカットブーツ編。【特集 大人服2024】
男らしいデニムを端正なブーツがリッチに引き締める
フレアパンツのなかでも、カジュアル向きなデニムパンツ。そこに合わせるなら、ブーツが吉。しかも、ワークブーツやウェスタンなどのタフなものではなく、サイドゴアブーツのようなシンプルな上品顔を推奨。これがデニムの無骨さを緩和し、微フレアによる美脚効果を加速させてくれるのだ。
ブーツカットデニムといえば永久定番の517™が筆頭
ヴィンテージ市場でも高い人気を誇る、スリム仕様で構築された517™。ブーツカットの名のとおり、ブーツと合わせることでその魅力を最大限に発揮。トップスを着崩しても足元で上品に引き締めてくれる。
1.ジェイエムウエストン|ブラウンスエードが都会的な男らしさをプラス
シャープなラストの#705。同ブランドのなかでもロングセラーのアイテムだが、今季初のスエードをリリース。シルエットがエレガンスを香らせる一方で、深いブラウンスエードが男らしさを演出。そのバランス感が絶妙だ。
2.ジョンロブ|ラバーソールがハズしのアクセントに
ぽってりとしたチェルシーブーツに、アウトドアライクなラバーソールをオン。ボリューム感が存在感を際立たせた、カジュアルな佇まいに。とはいえ、光沢豊かなブラックカーフが、色気ある艶っぽさを演出してくれる。
3.トッズ|ひと目でそれとわかるディテールはブーツでも健在
高級感あるスエードのサイドゴアブーツは、適度なボリューム感が見どころ。特筆すべきは、ヒールからアウトソールにデザインされた、トッズを象徴するラバーペブル。これ見よがしではなくとも、ひと目でらしさを語りラグジュアリーを示してくれる。
4.パラブーツ|ドレスからカジュアルまでこなせる万能ブーツ
ほどよい長さのノーズとシャープなラストが洗練された履き姿を構築。ボリュームを抑えたラバーのギャラクシーソールが、グリップの効いた機能美とレザーソールさながらのエレガンスを兼備。オンオフ問わずに履ける懐の深い1足。
この記事はGOETHE 2024年11月号「特集:トレンドを超越した、古くて新しい大人服」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら