鞣(なめ)しのテクニックやデザインコンシャスなルックスで、フィット感や着心地が格段に進化しつつあるレザーアイテム。経年変化による味わいを楽しむもよし、極上の滑らかさにうっとりするもよし。レザー&ムートン、コーディネイト編。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1.ルイ・ヴィトン/モノグラムキルティングがプレイフルな愉悦を増幅
ダミエ・パターンを彷彿とさせるセットアップに羽織ったのは、モノグラム・モチーフを配したレザーダウン。小物でストリート感をブーストさせても新鮮。
2.ジル サンダー/タフなイメージのボンバーをレザーでシックにアップデート
しっとりとしたラムレザーを用いたリブブルゾンは、襟元をぐるりと囲んだファスナーのラインがモダニズムを強調。直線的なパンツとのコントラストも際立ち、ラインの美しさも映える。
3.ロエベ/隙なく完璧に刈りこまれたシアリングの美しさに感嘆
ワイドカラーのアビエータータイプのジャケットを、なめらかなレザーと美しく刈りこんだシアリングで最上級の1着に仕上げた。コンパクトなボックスシルエットなので、合わせるパンツを選ばないのもいい。
4.サンローラン/出色のレザートレンチでフレンチシックを極める
オーセンティックなレザートレンチを、大きめのボタンと上質のレザーで現代風にアップデート。敢えてベルトを締め、’70年代風のレトロシックなムードを加えるのも新鮮だ。
5.エルメス/リムーバルフードの着脱でスタイリングの印象を更新
ボリュームたっぷりのファーの襟元が、ラグジュアリーなインパクトを放つジップアップ仕立てのラムレザーブルゾン。着脱可能なフードのオン・オフで、ふた通りの着こなしを楽しめるのも嬉しい。
6.トム フォード/大人の色気を強調するなら“ジャストフィット”が鉄則
ヴィンテージ風の加工でかっちりとした質感に仕上がったラムレザージャケットは、コンケーブド気味のショルダーラインが特徴的。ストイックさを感じさせるシルエットが、大人の色気をも感じさせる。