なりたい自分になる。そのことにおいて、アイウェアほど効果的で即効性の高いアイテムはない。そこで、季節を先取りした注目アイテムをジャンル別に紹介し、最新ルックとの組み合わせも提案。今回はヴィンテージモデルをピックアップ。
1.レスカ・ルネティエ|一見正統派に見せつつもにじむフレンチセンス
フランスにおける眼鏡生産の中心地ジュラ地方で1964年に創業したレスカは、フレンチヴィンテージの象徴的な存在。自然と醸しだすエレガントな雰囲気が魅力だ。ヴィンテージ感あるブリッジも、全体としては洗練された印象に。だからこんなVゾーンも、クラシック一辺倒にならない。
当時の工法を用いて取りつけられた堅牢な蝶番や、優れたクオリティでカットされたアセテートが描くなめらかな曲線など、熟練の職人が手作業で生みだしている。レスカ家が眼鏡作りの名家と呼ばれるゆえんだ。
2.アメリカン オプティカル|70年近く前の物なのに古さなどまるで感じない
1920~ʼ70年代のヴィンテージを展開する、ザ・スペクタクル。レストアを行い、アフターサービスやカスタムも可能にした、ヴィンテージ好きにとって実に頼りになる存在だ。ʼ60年代のザイルフレームはかの有名なジャズピアニスト、ビル・エヴァンスがかけていたモデル。男らしさの中に爽やかさを感じる。
アセテート素材に比べ、石油分が多く耐久性に優れたザイル。堅牢なヒンジのつくりは時代を経てもコンディションが保たれている。特徴的なテンプルエンドの形状やリベットなどヴィンテージの魅力が溢れる。
3.シューロン|かつてを知ることで、今ある物も新鮮に映る
ʼ50年にシューロン社がアセテートのブロウラインを付加した「ロンサー」というモデルを発表し、大きなブームとなった。当時を感じるアメリカンカジュアルに似合う1本。
当時使用されていたベイクライト製のノーズパッドや厚みを抑えたブロウパーツなど、クラシックな雰囲気の中に洗練さが伴う。こんなニュアンスにこだわることこそが、ヴィンテージアイウェアの醍醐味。
4.ロバート ラ ロッシュ ヴィンテージ|時代を作った攻めの姿勢は、時代が変わっても魅力
ʼ70~ʼ90年代製サーモント。ファッション眼鏡における第一人者らしく、ヨロイが実に個性的だ。ブロウ部分はシートメタル。そのアイコニックなフォルムと質感は、武骨なスエードライダースを洒脱に見せる。
やや厚手に切りだされたシート状のメタルブロウ。表面をマットブラックに塗装することで、独特な質感を楽しませる。ゴールドカラーの下リムには、繊細なミル打ちが。デミ柄とのコンビ然り、隙なくお洒落。
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