なりたい自分になる。そのことにおいて、アイウェアほど効果的で即効性の高いアイテムはない。自身の表情を彩る効果があるだけでなく、たとえ同じコーディネイトでも、アイウェアのチョイスしだいでその印象はガラリと変わる。今回は、季節を先取りした最新ウェアをジャンル別に紹介し、最新ルックとの組み合わせも提案。アイウェアを知ることは、自分の表情をつくることに直結するのだ。
10 アイヴァン|大人クラシックを演出するボストン
テンプルエンドには、掛けた際のバランスを取る、いわば重りとして925シルバーが採用される。シルバーゆえ、もちろん経年変化による味わいを楽しめる。おおよそ人に気づかれないだろうが、それこそ美学だ。
個のこだわりの集結がスタイルを作り上げる
貫禄ある拝絹仕様のタキシード。ブザムシャツにボウタイとクラシックに従ったスタイルと、伝統的なデミ柄のボストン眼鏡の合わせが、今むしろ新鮮に映る。トルクスネジや天然貝のノーズパッドなど、高品質な10のパーツで構成されている「no.3 III BR」。単に古きよき時代の再現をするのではなく、ともすれば現代的ラグジュアリーな面影もにじむ。
フォーナインズ・フィールサン|誠実顔にも色気顔にも。変幻自在なウェリントン
重厚感に終始せず、軽快さとの絶妙な塩梅を図る。それは、見た目だけでなく、かけ心地においても。逆Rヒンジにより、フィットしながらも柔らかいかけ心地を生みだす。長時間の着用も、苦にならない。
これがイイ! と、たどりつく1本に合わせるスタイル
フライトジャケットのA-1スエード。タフな1着に、軟弱なアイウェアは似合わない。かつての眼鏡ブームを牽引し、今人気が再燃しているウェリントン。この「F-35NP」は、正面から見ると厚みのあるフロント & テンプルが、男らしさを引き立てる。一方で上面視は薄く、重苦しい印象はない。サングラスにおけるタフさの主張において、このバランスは実に重要。