なりたい自分になる。そのことにおいて、アイウェアほど効果的で即効性の高いアイテムはない。そこで、季節を先取りした注目モデルをジャンル別に紹介し、最新ルックとの組み合わせも提案。今回はメタルのアイテムをピックアップ。
左から:アイヴァン 7285、オールドジョー グローブスペックス オプティカル コー、アーレム、ブラン。
1:ブラン|水平ラインひとつでここまで人は魅了される
アイウェアにおけるトレンド最前線といえば、クラウンパントだろう。フレンチクラシックにおける象徴的なデザインであり、文字通り王冠に着想を得た上リムのユニークさは、メタルならより洒脱な印象になる。なおかつこんな淡いラベンダーからグレーに変わる調光レンズと細身のデミ柄テンプルを採用した「B0021」なら、渋色の軽やかなコートとニットというシックなコーディネイトも、断然華やいで見える 。
サングラス ¥33,000 (ブラン/ライト TEL:03-5843-0100)、コート¥195,000、タートル¥50,000(ともにルメール/スクワット/ルメール TEL:03-6384-0237)
1950年代のフランスで流行したクラウンパントは、メタルのシャープさの中にどこかやわらかな印象を加える。その硬軟併せ持つ姿は、昨今のネオ・クラシック、ネオ・ヴィンテージといったトレンドと同調。
2:アーレム|お定まりなクラシックとの決別を図る一手として
ブリティッシュクラシックな、ガンクラブチェックのジャケット。白シャツに黒タイという正統派な装いに、ボストンやウェリントンでは少々退屈。ならば、ダブルブリッジをお薦めしたい。ヴィンテージな雰囲気のなか、22Kゴールドメッキが高級感もアピール。テンプルエンドのアクセントも、個性を主張する。意外性を演出するには、うってつけの1本だ。
眼鏡¥57,200(アーレム/グローブスペックス エージェント TEL:03-5459-8326)、ジャケット¥308,000、シャツ¥97,900、ネクタイ¥37,400〈すべて9月発売予定〉(すべてダンヒル TEL:0800-000-0835)
モデル名は「Place Colette」。テンプルエンドを飾るのは、デッドストックのアセテート。エンドをシンプルに曲げるなかで、絶妙なアクセントに。 五角形のリムも、またヴィンテージな雰囲気をアピールしてくれる。
3:オールドジョー グローブスペックス オプティカル コー|ラウンド全盛の時代に挑む、今欲しいネオ・スクエア
そろそろ気になっている人も多いはずの、スクエアシェイプのメタル。同コラボからリリースされたモデル「モンク」では、ゴールドカラーのチタンに淡いブルーレンズという、ヴィンテージにしてトレンド感のある組み合わせを披露、小ぶりなスクエアならではの妖艶な色気を放つ。ならば、アウターはやはりレザーで。
サングラス¥48,400(オールドジョー グローブスペックス オプティカル コー/グローブスペックス エージェント TEL:03-5459-8326)、ブルゾン¥669,240、シャツ¥106,370(ともにオーエーエムシー/エドストローム オフィス TEL:03-6427-5901)
ゴールドカラーのテンプルに、クリアイエローのアクセントが。ちなみにブランド名は、架空のヴィンテージアイウェアブランドをイメージしたもの。その世界観の作りだし方にも、両者のらしさが表れている。
4:アイヴァン|極小の細工から主張するブランドのイズム
ともに黒で揃えたコーディネイト。そのストイックな姿に、メタルは確かに似合う。だが、この「217」はそれだけに留まらない。リム、ブリッジ、ヨロイ、さらにテンプル芯には、象徴的なVAN柄を緻密にあしらう。その繊細な美に加え、チタン製のラウンドシェイプがやわらかさをアピール。三角錐型のアセテートテンプルもサイドルックに落ち着きを宿す。
眼鏡¥50,600(アイヴァン 7285/アイヴァン7285 トウキョウ TEL:03-3409-7285)、ジャケット¥146,300、タートル¥182,600(ともにアン ドゥムルメステール/コロネット TEL:03-5216-6524)
1972年にVANから派生し誕生した、日本初のファッションアイウェアブランドの系譜を継ぐアイヴァン。リムなどにモノグラムとして彫金されるアイコンのVAN柄により、そのアイデンティティをさり気なく示している。
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