時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。ジュエリーを身につける理由は、実にさまざまだ。だが、そのどれもがアイデンティティの表明であり、身につけた日々は、つまり人生の足跡。そんな価値あるジュエリーを紹介する連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」Vol.4。今回はギタリスト・MIYAVIを迎えた特別編でおくる。その存在こそがアートな男は、ジュエリーでどう魅せるのか。【過去の連載記事】
レオパード、つまり豹は群れをつくらない孤高の存在だ。この「ファジー レオパードキャット リング ラージ」においても、向き合うのではなく、背を向ける。だが、そのふたつのシルエットが組み合わさることで、実にシンボリックな姿に。全体にダイヤモンドをセットするも、レオパードらしい滑らかな曲線はゴージャスというよりエロティック。その中央に配したグリーントルマリンが、さらに妖艶さを際立たせる。そんなリングが似合う男といえば……、もはや語るに及ばずだろう。
ピンクに染まるヘア、ネオンカラーを纏ったモヘアニットとで、いい意味でゆるい空気感を漂わせる。そんな姿に似合うジュエリーとは、華美すぎず、それでいてアイコニックかつアートフルなルイ・ヴィントンの「LV ヴォルト」だ。頭文字であるLとVを組み合わせた手法は、モノグラムを代名詞とする同メゾンらしい。ただ、その印象はクラシックではなくむしろストリートな香りが。規則的なデザインは、磨き上げられたイエローゴールドの輝きをミニマルに抑制。とはいえ、アイデンティティはしっかりと。
MIYAVI
ギタリストでありロックミュージシャン、さらには俳優、モデルと、多岐に活躍する。通称サムライギタリスト。スラップ奏法による激しくエモーショナルな演奏は世界的な評価を獲得する。6/17配信シングル「Futurism」をリリース。10/31にはソロデビュー20周年を迎える。