装いのお洒落度はトレンドだけでは計れない。新鮮さやバランス、季節感など多様な要素が関わり、それらはテクニックが決する。小物使いの小技から全身で体現する大技まで、ゲーテ厳選の旬技で洒脱巧者を目指したい。
1、ニットで3ピースという新スタイル
同素材のアンサンブルや同色コーディネイトなど、統一感によってモダンに見せる着こなしが注目されている。なかでも同素材のニットアイテムによるコーディネイトは、リラックス感もあって新鮮だ。プラダの3ピースはケーブル編みのカシミアニット製で肌ざわりも申し分ない。
2、リバーシブルにイエローという差し色が効く
リバーシブルアイテムの利点は、2通り着こなせるゆえ一方が鮮やかな色柄でもトライしやすい点だ。エルメスの新作ブルゾンも、明るいイエローのテクニカル素材トワルブライトと上品なグレーのコットン素材により、季節感溢れる差し色使いが気負わず楽しめる。
3、バンダナ柄を大胆に用いたハイストリート
ラグジュアリーとストリートの出合いは、現代ファッションの一大潮流。その立役者ルイ・ヴィトンは、モノグラム・モチーフをアレンジしたバンダナ柄の上質コットンシャツを提案。同柄のバッグと併せ、着るだけで真に現代的なスタイルが装える。
4、ノーカラージャケットをドライビングウェアに
旬のノーカラージャケットは都会的かつスポーティな雰囲気があり、ドライビングウェアとして着こなすと新鮮だ。麻布テーラー クレストが提案する1着は、本格仕立てによる立体的な肩周りや胸周りにより、エレガントで大人らしく装える。デニム風生地も現代的だ。
5、モードとスポーツブランドの異色タッグ
コラボレーションも多様化し、ジャンルの枠を超えたタッグが市場を賑わせている現在。グッチとアディダスによる注目のコラボレーションは、モードの洗練とスポーツのカジュアル感を併せもつ。その独創的にしてパワフルな世界観は、上下全身で体現したい。
6、ミリタリーをソフトなカラーでエレガントに
MA-1タイプのミリタリーブルゾンが、久々にトレンドへ浮上している。ブルネロ クチネリの新作は上品なベージュで大人らしく羽織れる。製品染めによるこなれ感も着やすい。
7、シャツ生地のスーツで極上のリラックスを
スーツのカジュアルな着こなしは、ファッション上級者の条件のひとつだ。トレンドであるシャツ生地で仕立てたスーツなら、リラックスした雰囲気で着こなしやすい。ジョルジオ アルマーニの新作は、薄くしなやかな極上ウールの一枚仕立て。開襟シャツのような変形ラペルで、羽織るだけできまる。