足元から考察する、新生ゼニアの目指す未来
もはや説明するまでもなく、高級スーツにおけるテキスタイルの名門であり、同時にラグジュアリーブランドでもあるエルメネジルド ゼニア。創業から111年を迎えた昨年の末に、大胆なリブランディングを遂行した。これまで展開してきたラインを統一し、その名を、"ZEGNA(ゼニア)" としたのだ。
ここ数シーズン、スーツからシャツジャケットへと、リラックスやコンフォートをテーマにした提案にシフト。今回刷新したアイコンのロゴマークからも、エレガンスとカジュアルの理想的な両立を目指すことがうかがえる。その象徴的なアイテムといえるのが、「トリプル ステッチ」のスニーカーだろう。キャンバスからアリゲーターまで、さまざまな素材や色を用意。そのバリエーションの充実ぶりは、ゼニア=スーツという概念を完全に超越するものだ。ブランドのアイコンがデザイン化されたこの1足こそ、まさしく新生ゼニアを、足元固めするアイテムである。