疾走するスーパーカーのような腕時計
画家パブロ・ピカソが生涯、芸術のテーマに据えたのが闘牛だった。
パリ万博のスペイン館の壁画という依頼を受け、ゲルニカが受けた無差別爆撃を主題とした超大作でも印象的なのが闘牛の姿だ。
重ねたデッサンの跡を残すうつろな視線に対し、横尾忠則氏は悲惨さのなかにも未来を見据える希望と評した。
闘牛は、死と隣り合わせだからこそ力強い生命力が溢れる。
ランボルギーニの「ウラカン」の名も、1879年に開催された闘牛で好戦的かつ無敵と讃えられた1頭の雄牛に由来する。
英語ではハリケーンを意味し、まさに突風のように勇ましかったという。そしてその精神はロジェ・デュブイの新作にも受け継がれた。
V10エンジンをイメージし、猛々(たけだけ)しくも未来を予感させる。それはピカソの絵同様、見る者を捉えて放さない。
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