ENTERTAINMENT

2025.01.18

40年ぶりの来日公演も。ゴスペルのレジェンド、メイヴィス・ステイプルズの新作『Carry Me Home』

今、チェックしておきたい音楽をゲーテ編集部が紹介。今回はメイヴィス・ステイプルズの『Carry Me Home』。

メイヴィス・ステイプルズ
©Myriam_Santos

ライヴを観るラストチャンスか? ゴスペルのレジェンドの来日公演

R&B、ゴスペルのシンガーでレジェンド、メイヴィス・ステイプルズが2024年3月に来日する。御年85。およそ40年ぶりの日本公演が行われる。

メイヴィスは1950年にキャリアをスタート。1978年に公開されたマーティン・スコセッシ監督の名作『ラスト・ワルツ』に出演。ボブ・ディラン、エリック・クラプトンらとザ・バンドの終焉を見守った。作中、圧倒的迫力で名曲「THE WEIGHT」を歌い、シャウトで曲をクライマックスに導いていく。

キャリアを重ね、喉が酒灼けしたような彼女のフェイクにはすごみも感じる。地声が澄んでいると、ファルセットのしゃがれ声が迫力を増す。直近の作品は2022年の『Carry Me Home』。2011年の録音でいわゆる“蔵出し”だが、ハイクオリティ。元ザ・バンドのリヴォン・ヘルムが叩くシンプルなドラムスで彼女の歌がさらに際立つ。

「Farther Along」では、3人の女性コーラス隊と美しいア・カペラを聴かせる。翌年に癌でこの世を去った盟友、リヴォンとリレーで歌う「THE WEIGHT」はレクイエムにも感じられ、涙腺が刺激される。

来日公演は2025年3月11〜13日、ビルボードライブ東京にて。

Kazunori Kodate
音楽ライター。近著は『不道徳ロック講座』(新潮新書)、『ジャズ・ジャイアントたちの20代録音「青の時代」を聴く』(星海社)。他に『新書で入門 ジャズの鉄板50枚+α』(新潮新書)など多数。

TEXT=神舘和典

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