12月10日から全世界独占配信されるNetflixオリジナルドラマシリーズの最新作『今際の国のアリス』。山﨑賢人とともに本作の主演をつとめる、女優・土屋太鳳に迫った。
「ゴールはわからない。豊かであればいいですよね」
『全裸監督』や『呪怨』などを配信してきたNetflixオリジナルドラマシリーズの最新作『今際の国のアリス』は、登場人物がこの世界を生き残るためにさまざまな“げぇむ”をクリアしていくサバイバルアクションだ。土屋太鳳は本作に出演するにあたり意気込みを語った。
「演じるというより、私自身が“げぇむ”に命を賭けて参加する気持ちで、がむしゃらに取り組もうと思います」
この言葉からは、俳優にとっては出演する作品すべてが、『今際の国のアリス』における“げぇむ”であることが伝わってくる。
「すべての作品にオーディションのつもりで取り組んでいます。ひとつひとつの作品で、自分が役をどう生きるかで、次につなげていけるのか、共演者の皆さんとまた会えるのかが決まっていくと思っています。この作品の現場でも、『お互いに頑張って、助け合いながら、芸能界で生き残っていこうね』と、共演者の皆さんと話しました」
土屋の武器となるものが、高い運動能力だ。スポーツものや、『るろうに剣心』でのアクションなどに、身体を張って挑んできた。『24時間テレビ』の“募金ラン”では、アスリート顔負けの走りを見せた。本作で演じるウサギはクライマー。俊敏さと強靭さを兼ね備えた役柄に、彼女はその肉体で説得力を与えている。
「常に走ってきたので、それを作品に活かすことができてよかったなと心底思いました。タンクトップや水着を着なければいけなかったので、がっしり見えすぎないように脂肪と筋肉を落としましたが、あまりうまくいかなくて(苦笑)。次はもっと上手に身体をつくりたいです」
フィジカル面に加え、ミュージカルへの挑戦など、作品を追うごとにハードルが確実に高くなっているのは、本人の要望なのだろうか。
「いいえ! できれば楽をしたいです(笑)。でも、そういう仕事が自分に来ることに何か意味があると思うので、苦しくても悔しくても何を言われても、一生懸命やるしかない。仕事とは“一心同体”という感覚です」
“げぇむ”をクリアし続けた先に見据えているゴールとは。
「結果を求めると不安になってしまうので、今大事にしているのは、役としてその瞬間を生きるという過程。そうして生まれた作品を見てくれた誰かが、救われることを願っています」
彼女のこのひたむきに挑戦する姿に、声援を送りたい。
『今際の国のアリス』
麻生羽呂の同名コミックを、『キングダム』の佐藤信介監督で実写化。ある日ディストピアとなった東京で、アリスこと有栖良平(山﨑賢人)は命を賭けた“げぇむ”に立ち向かい、孤独に戦うウサギこと宇佐木柚葉(土屋太鳳)と出会う。
原作:麻生羽呂『今際の国のアリス』(小学館『少年サンデーコミックス』刊)
監督:佐藤信介
主演:山﨑賢人・土屋太鳳
出演:村上虹郎、森永悠希、町田啓太、
三吉彩花、桜田 通、朝比奈 彩など
12月10日よりNetflixにて全世界独占配信
Tao Tsuchiya
1995年東京都生まれ。映画『フード・ラック! 食運』が公開中。12月19日からは御園座・博多座にてミュージカル『ローマの休日』アン王女役で出演。映画『哀愁しんでれら』『るろうに剣心 最終章The Final』『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が公開待機中。