小さな名車のSUVと限定デニムカラーがクロスオーバー
ようやく個性的なカラーのクルマに街で出合うことも増えてきた。とはいえ、白や黒のクルマもいまだに多い。
もっといろんな色味があっていいのに。色で決めるクルマ選びもまた楽しいものなのだから。
そんななか最近のフィアットはというと、カラーコーディネイションにこだわった特別仕様車をいろんなパターンで出してくるから面白い。
ポップあり、カジュアルあり、クラシックあり、そしてゴージャスありと、オフィシャルサイトを見ているだけでワクワクが止まらない。
コーディネイトの妙だけで欲しい気持ちにさせてしまうのだから、さすがはイタリアの名門だ。
新型「500X インディゴ」という限定車(国内150台)もまさにそんな1台だった。とにかくマットジーンズブルーというボディカラーがユニーク。
マットカラーは確かに流行りだったけれど、強面なイメージが強くなりすぎた。ちょっと食傷気味、というかどうにも洒落た感じには見えてこなかったのだ。
しかし、このデニムっぽい雰囲気ならアリだ。500Xの丸いスタイルとも好相性。18インチのアルミホイールで足元も華美にならずいい具合に引き締まった。
インテリアはもっとよい。トリムパネルはボディと同色系のマットネイビーで、レザーハイドは潔くブラック仕立て。素晴らしく大人のコーディネイトじゃないか。
イタリア車らしい軽快な走りが魅力の500X。ポップなイメージの強いクルマだけれど、徹底的にシックな雰囲気もまたよく似合う。
夜のネオンが都会を駆けるつや消しのフィアット500Xインディゴによく映えるのである。
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