「La Nuova Dolce Vita(新しい甘い生活)」をコンセプトにしたフェラーリ・ローマは単に高性能で運転を愉しめるだけではない。控えめにラグジュアリーを主張する、人生を謳歌するための新種のフェラーリだ。
Ferrari Roma
フェラーリのニューモデルはいつもワクワクさせてくれるが、今回の「ローマ」はいつにも増して期待が高まる。1960年公開のイタリア映画『甘い生活』の世界観をモチーフにするという、斬新なアプローチで開発されたからだ。
日本でのお披露目にあたり、インタビューを受けたフェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長はネーミングに込めた思いを語った。
「’50〜’60年代のローマは自由で華やかなカルチャーが花開き、世界中から文化人が集まりました。あの時代のエレガンスを再解釈したのです」
フェラーリに求められるスーパースポーツとしての性能を備えつつ、優雅なライフスタイルも提案しているのだ。
インタビューの最後に、筆者が「日本人はイタリアのクルマもファッションも食も大好きだ」と伝えると、パストレッリ社長は何度も「Grazie(ありがとう)」と繰り返した。街に佇むだけで周囲の空気感を変えてしまうような、こんな美しいクルマをつくる誇り高きイタリア人が、未曽有の危機に負けるわけにはいかない。フェラーリの底力は自国のみならず、全世界を再び照らしてくれるはずだ。
パストレッリ社長が「イブニングドレスをまとったF1マシンです」と紹介したとおり、3.9ℓのV型8気筒ツインターボエンジンは最高出力620psという圧倒的なパフォーマンスを誇る。
運転席と助手席それぞれが包みこまれるようなインテリアのテーマはコクーン(繭)。距離は近いのに独立しているという面白いコンセプト。¥26,820,000[税込]