昨今では、手先の手入れもエグゼクティブの身だしなみとして定着しつつあるが、多く人が見落としているのが“足”。実は、欧米では男性も当たり前に足のケアを受けており、「歯は歯医者、足は足専門医へ」と言うくらい浸透している。なぜ、エグゼクティブこそペディキュアを受けるべきなのか? 世界的に活躍するポディアトリスト(足医学専門家)、バスティアン・ゴンザレス氏のメソッドを日本で唯一受けられるザ・リッツ・カールトン スパ 東京で話を聞いた。
日本の足医学は100年遅れている! 足の健康はパフォーマンス向上に直結
2021年2月より提供を開始したザ・リッツ・カールトン スパ 東京の「ペディ:マニ:キュア スタジオ バイ バスティアン・ゴンザレス」は、手足とネイルに特化したトリートメントケアだ。足医学の専門家である「ポディアトリスト」としての医学的知識と独自のアプローチで、足の美しさと健康を取り戻すためのサポートを行うことで知られるバスティアン・ゴンザレス氏のメソッドを体験することができる。
日本では聞きなれない「ポディアトリスト」という言葉。実は欧米諸国では歯医者(デンティスト)、眼科(アイドクター)と同じくらい、足科(ポダイアトリー)が存在しており、その専門家であるポディアトリストも一般的な職業だ。
「欧米では、男女ともに足に関心があり、非常に大事な部分だと捉える文化が浸透していますが、日本は専門的に学べる学校が無いほど足医学の後進国です。
足のトラブルは靴に起因するものが多いのですが、欧米は靴文化の歴史が長い一方、江戸時代まで下駄で暮らしていた日本人にとっては、歴史の浅い問題であることが理由として挙げられます。
しかし、革靴を履く現代の日本人男性にとって、魚の目やタコ、外反母趾といった足のトラブルは避けられません」
そう語るのは、フランスで足病学の国家資格を取得し、バスティアン・ゴンザレス氏の右腕として活躍したスペシャリスト、ブノワ・ペリエ氏だ。ザ・リッツ・カールトン スパ 東京の「ペディ:マニ:キュア スタジオ バイ バスティアン・ゴンザレス」のスタジオマネージャーであり、同店では実際にペリエ氏による施術も受けられる。
「足は全身を支える土台です。この土台が歪めば腰痛や膝関節痛、股関節痛の原因になりますし、逆に土台が整えば、運動のパフォーマンスが向上します」

スタジオマネージャーのブノワ・ペリエ氏。「我々のバックグラウンドは医学です。そのため、使用器具は徹底的に殺菌処理を行い、施術の度に新しいものを使っています」
同店の代表的なメニュー「バスティアン・ペディキュア」は、独自のメソッドで爪を磨きあげ、魚の目やタコを除去し、つま先から膝までマッサージを行うもの。そのプロセスひとつひとつに、医学と美容を融合させた独自のメソッドが投影されている。
爪の形を整えた後に行う甘皮の処理は、通常だと甘皮を押し込み処理することが多いが、同店では小さなブレードで優しく取り除く。無理に押し込み過度に圧をかけると、爪全体がデコボコと波打ったり、縦線が入る原因になるそうだ。爪を磨く際は、専用器具で研磨し、歯磨き粉のような、パール成分入りのオリジナル爪磨き用クリームを乗せ、セーム革で仕上げ磨きを実施。ここまでくると、爪がピンク色に輝き本来の艶と血色を取り戻したことが一目瞭然だ。魚の目やタコはブレードを使って丁寧に取り除き、最後はダウンライトされた部屋で、筋肉の張りを和らげる足のマッサージを受ける。
「男性のお客様で、私のもとに1か月に1回、5年間ほど通っている方がいますが、当初は箱が削った角質でいっぱいになるほど魚の目やタコがひどい状態でした。今となってはそんなトラブルとも無念で、歩き方がまっすぐに整い、特にランニング時にその効果を感じるとおっしゃっていますね。魚の目があると体重のかかり方が不均等になったり、爪が巻き込まれてしまったりと、不調の原因になるのです」
「ペディ:マニ:キュア スタジオ バイ バスティアン・ゴンザレス」のトリートメントは個室で行われるため、男性でも気兼ねなく訪れることが出来るうえ、自分の足の状態に対してのアドバイスを受けることが可能(基本的に英語のみの対応)。
身体が資本のビジネスエグゼクティブこそ、“足元”は盤石にすべき。その一歩として同店に赴いてみてはいかがだろうか。

シグネチャーメニューの「バスティアン・ペディキュア」は75分¥24,882。2名の施術者がシンクロした動きで脚・足・手・腕を集中的にトリートメントする「バスティアン・デュオ」(75分¥43,384)もお薦めだ。
予約・問い合わせ先
ザ・リッツ・カールトン スパ 東京 TEL:03-6434-8813(7:00~22:00)
スパトリートメント営業時間:10:00~20:15(トリートメント最終受付)