アジア最大級のオンラインギャラリーを運営するタグボードが、大規模なアートフェア「tagboat Art Fair2022」を3月11日から13日の期間限定で開催した。111名のアーティストが制作したアート作品が並ぶ広大な会場の様子を、ゲーテ編集部員が実際に訪ねてリポート!
鑑賞だけでなく購入もできる現代アートの祭典
ビジネスやアートの界隈でよく耳にする「NFT」。今やアートやデザインの世界では、切っても切り離せない存在となっている。非代替性トークンによって、画像や音声の価値を保証するNFTは、これからのアートビジネスを大きく変えていく。
そんなNFTアートもアートフェアの出展作品のひとつであり、購入することも可能な、タグボートの「tagboat Art Fair2020」が3日間限定で開催された。昨年に比べて会場規模を2倍に増やし、2フロア(3,060㎡)全体を使うなど、注目度の高さがうかがえる。単独ギャラリーでは世界最大規模だという広々とした展示スペースに、多くのメディアで話題になっている友沢こたおさんや石川美奈子さんなどの人気作家を含む111名の作品の数々が一同に並べられ、圧巻の光景に思わず魅了された。
残念ながら会場での販売はすでに終了してしまったが、3月21日までタグボードのECサイトにて、今回出展された作品やNFTアートを購入できるので、今からでも気になったアーティストの作品をチェックしてみてほしい。
有名アーティストから若手作家まで多様なアートを味わい尽くす
「アーティストの価値を高めること」を最重要ミッションに掲げるタグボードならではとも言うべき展示は、個々の作品としっかり触れ合えるような工夫が。アーティストごとに展示スペースを個展のように区切ることで、作家が作りだす独自の世界観にどっぷりと浸かることができる。約2,000点にものぼる作品はバリエーションに富み、子連れやカップルでも存分に楽しめるアートフェアだった。
特に心を掴まれたのが、Kamihasamiさんの「typography town」という作品。ケント紙とトレーシングペーパーで製作されたアルファベット型のペーパークラフトは、シンプルな構造の中に光と陰影の美しさを取り込み、建築デザインの奥深さを改めて感じさせる作品。
また北村環さんの作品も、クラシックな名画をドットで表現することで、まったく新しい作品に作り変え、携帯のカメラを通して見ることで、絵の全体像がはっきりと浮かび上がる斬新な鑑賞スタイル。アートにあまり明るくない人でも、作品を購入したくなるほど現代アートの世界を満喫できるエキシビションだった。
アートフェア東京とともに、二大アートフェアとして進展していく「tagboat Art Fair」の次の開催を期待しつつ、NFTなどの最先端アートの可能性を広げているタグボードの今後の展開にも注目したい。
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