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2024.04.24

「全国 牡蠣-1 グランプリ」開催。日本の頂点に立ったブランド牡蠣とは

2024年2月に開催された全国1位の牡蠣銘柄を決める大会「全国 牡蠣-1 グランプリ」。そこで選ばれた、今すぐにでも食べたくなる4つの牡蠣ブランドをまとめて紹介!

牡蠣の食べごろは1年中!

英語圏には「Oysters are only in season in the 'r' months(Rのつかない月に牡蠣は食べるな)」ということわざがある。

これはアルファベットの“r”が含まれる月、つまり9月(September)から4月(April)にかけてが牡蠣の食べごろのシーズン。逆に“r”がつかない5月(May)から8月(August)は、牡蠣が産卵期に入るため栄養素が少なく、また食中毒のリスクが高いことから、「牡蠣に注意」という意味で生まれた言葉らしい。

しかし、養殖の牡蠣が主流となり輸送技術も進化した今となっては、この言葉はもはや“迷信”となりつつある。また、夏頃に旬を迎える“岩牡蠣”にとって、5月から8月頃までの“r”がつかない時期は、ちょうど食べごろのシーズンなのだとか。

全国1位を決める牡蠣の祭典

今では“1年もの”として楽しまれている牡蠣のなかで、全国1位の牡蠣ブランドを決めるイベント「全国 牡蠣-1 グランプリ」が、2024年2月に豊洲市場で開催された。

「生食部門」と「加熱部門」の2つに分けて開催された予選会では、44の生産者が参加。それぞれの牡蠣を参加者でもある生産者がブラインドで評価。各部門から4銘柄が準決勝に進み、牡蠣のプロフェッショナルである卸売業者や飲食店関係者によって、決勝戦に進出するブランドを選定したという。

また決勝戦では、著名人を含む複数名の“食の専門家”が「こういう牡蠣を食べたい」という視点で、最後まで上り詰めた選りすぐりの牡蠣の銘柄を審査。そしてついに、日本の頂点に輝く牡蠣ブランドを決定したのである。

今回、決勝審査員を務めた服部学園理事長の服部幸應氏は、今回のイベントについてこう語った。

「牡蠣をいただきまして、さっきからしゃっくりが止まらない。これは、牡蠣があまりにもおいしかったせいかもしれません。生産者、つくる(料理)人、たべる人、この3者が納得できるような牡蠣は、作っておられる方の情熱とか愛情を、さらに感じてもらえるものになっていると思っております」

日本を代表する美食家たちが選び抜いた銘柄は、まさに牡蠣好きなら1度は味わっておきたい、どれも“粒ぞろい”の逸品の数々。ここからは、そんな「全国 牡蠣-1 グランプリ」の生食部門で、グランプリと準グランプリを獲得した、4つの牡蠣ブランドを紹介していこう。

グランプリ:播磨灘「キューティーカキー」

「キューティーカキ―」(産地:姫路市白浜町)
「キューティーカキー」(産地:姫路市白浜町)

兵庫県姫路市白浜町の海で養殖されている「キューティーカキー」は、品種改良によって産卵せずに1年を通して旨味の詰まった状態を味わえる“三倍体牡蠣”。

種苗から約半年というスピードで通年出荷される三倍体は、二倍体の真牡蠣と違い貝柱の甘みが際立ちコクがある。砂浜も近く、山々がそびえる恵まれた環境で育った、栄養価が高く身がぎっしりと詰まった最上級の牡蠣だ。

準グランプリ:竹内水産「相生スター(AIoyster)」

「相生スター」(産地:兵庫県相生市)
「相生スター」(産地:兵庫県相生市)

“1年もの”として味わえる竹内水産の牡蠣は、小ぶりながら身がしっかりと詰まっているため、火を通しても縮みにくいのが特徴。牡蠣好きはもちろんのこと、牡蠣が苦手な人でも「美味しい!」と唸ってしまうような口福感を味わえる。

準グランプリ:室津延縄同業会「夢追星(ユメオイスター)」

「夢追星」(産地:兵庫県たつの市)
「夢追星」(産地:兵庫県たつの市)

小粒でありながら身がしっかり詰まった深い味わいの「夢追星」。牡蠣といえば、牡蠣鍋などの料理から“冬”のイメージがあるが、そんな考えを払拭する1年中いつでも新鮮で美味しい牡蠣を味わえる瀬戸内海の人気ブランドだ。

準グランプリ:松下水産「松宝」

「松宝」(産地:兵庫県相生市)
「松宝」(産地:兵庫県相生市)

相生湾で育った栄養分たっぷりの「松宝」は、殻いっぱいに純白でプリプリとした身が詰まった相生牡蠣。噛み応えのある弾力と濃厚な旨み、そしてクセのない味わいが“絶品”と名高い。

ちなみに「加熱部門」では、岡山県漁業協同組合連合会がグランプリを獲得。準グランプリでは、清水水産、木村海産、津田宇水産株式会社が選ばれている。

日本の牡蠣の多様さやバリエーションの豊かさに改めて気づかせてくれる「全国 牡蠣-1 グランプリ」。これを機に、自分の“推し牡蠣”を探し求めてみるのも楽しそうだ。

TEXT=坂本遼佑

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