GOURMET

2023.04.22

肩肘張らない会食に選びたい、人形町のカウンター中華「中国菜ARATA 新」

和食と並んで、ビジネス会食の需要が多い中国料理。名店で紡がれた伝説の麺料理や、四川料理の名手のDNAを受け継ぐ店を、自分のレストランリストに入れたい! 今回は、人形町の「中国菜ARATA 新」を紹介する。

「中国菜ARATA 新」の海鮮おこげ

海鮮おこげ(料理はすべて¥8,800のコースの一例)。鮑や海老、なまこなど具材もたっぷり。上から胡椒をきかせた酸っぱ辛い餡をかけて仕上げる。

カウンター中華の醍醐味を堪能

会食といえば、意識的に個室を選ぶという人も多いはず。落ち着いて会話や料理に集中できることが個室のメリットだが、ある程度気心の知れた相手と、という場合はカウンターがベストチョイスなこともある。特に音や香りなどをダイレクトに感じられる中国料理店のカウンターは、ライヴ感に溢れ、自然と会話が盛り上がるもの。目と耳、舌で、五感が満ちる食体験をシェアしたい時に訪れたいのが2023年1月にオープンした『中国菜ARATA 新』だ。

「中国菜ARATA 新」のカウンター

オープンキッチンを囲むように設計されたカウンター。

オーナーシェフの中園健司氏は、千駄木の『天外天』(閉店)、六本木の『老四川 飄香(ピャオシャン)小院 六本木ヒルズ店』などで腕を磨いた後に独立。ふたりの師の技や教えを自分のフィルターを通してゲストに届ける2種のディナーコースを用意する。

「中国菜ARATA 新」の前菜の7種盛り

前菜の7種盛り。定番のよだれ鶏のほか蕗薹(ふきのとう)の豆鼓ソースなど季節の一品も。豊富に揃える日本ワインと一緒に楽しんでも。

「中国菜ARATA 新」の海老と鶏のスパイシー炒め

海老と鶏のスパイシー炒め。

ひと口ごとに美味しさの感動に包まれる前菜が盛りつけられたプレートに続いて、火入れや調味料使いにセンスが光る炒め物、焼き物へ。そして、白眉はかつての修業先の代名詞の「おこげ料理」。熱々の酸辣餡をかけて仕上げる海鮮おこげは、カウンターで調理風景を眺めることで美味しさが増幅する。

相手との関係性をより“熱く”するカウンター中華の効用を体感したい。

「中国菜ARATA 新」の中園健司氏

四川料理の文化もコースに盛りこむ中園健司氏。

中国菜ARATA 新/Chugokusai Arata
住所:東京都中央区日本橋小舟町15-17
TEL:03-5962-3041
営業時間:11:30~L.O.14:00/18:00~L.O.20:00(土曜17:00~)
定休日:日曜、三連休の月曜
座席数:カウンター12席、テーブル4席
料金:ディナーコース¥8,800、¥13,200

TEXT=小寺慶子

PHOTOGRAPH=菊池陽一郎

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