MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

GOURMET

2023.01.27

バーカルチャーに変革を! 世界が注目するバーテンダー後閑信吾とは

ひとりの人物の出現により、業界の常識が変わることがある。単身アメリカで始めた挑戦は、日本のバーの歴史を塗り替えた。ここにいるのはその船に乗った仲間たちだ。

SGグループのメンバーたち

後閑信吾/Shingo Gokan
1983年神奈川県生まれ。SG Groupファウンダー。バカルディ レガシー カクテル コンペティション2012国際大会優勝、Tales of the Cocktailでのインターナショナル バーテンダー オブ ザ イヤー受賞など、今世界で最も注目されるバーテンダーのひとり。※写真中央

後閑信吾が率いるSGが変えるバーカルチャー

SGグループというバーカンパニーをご存知だろうか? 世界一の称号を持ち、国際的なバー業界最大の祭典でベストバーテンダーに選出されるなど、数々の受賞歴があるバーテンダー後閑信吾氏が率いるバーのグループだ。

2014年に初の店舗となる「SPEAK LOW(スピークロー)」を上海にオープンし、現在上海に2店舗、日本に7店舗、グループの総在籍者は約80名と快進撃を続ける。30名を超えるバーテンダーのうち、さまざまなカクテル大会で日本優勝以上の成績を収めたタイトル保有者は8名。すでに名が知られるバーテンダーや有名バーからの移籍も多い。彼らが語るのは、グループの「刺激ある環境」と「社会に対するインパクトの大きさ」だ。

既存のルールに縛られず、バーができることを開拓する彼らは、さながら海賊船に乗ったクルーのようでもあり、結束固く社会に挑んでいくマフィアのようにも見える。彼らの中軸となり、常に新しい目的地を指し示しているのが、後閑信吾氏だ。

国際大会での優勝が変えたバーのスタンダード

このスタートは、今から10年前のニューヨーク在住時代、後閑氏がひとり挑んだプエルトリコでの「バカルディ レガシー カクテルコンペティション」の世界大会に巻き戻る。“アメリカ代表の日本人”として出場した大会で見せた日本ならではの美しい所作と繊細な味わいのカクテルは、後閑氏のパーソナリティとともに評価され、世界を魅了した。ライバルの競技者さえも味方につけ、後閑氏は優勝を摑む。日本のバーテンディングが欧米で脚光を浴びるきっかけとなったとともに、日本のバーテンダーに世界への門戸を開いた決定的な出来事となった。

2018年には渋谷に待望の「The SG Club」をオープン。ここには従来のバーとは違う特徴がいくつかある。カクテルメニューに、お店の尖ったコンセプト、チャージはとらず、バーテンダーのユニフォームは自由。この取り組みは、これまでバーに来ることがなかった客層を呼びこんでいく。敢えてルールにはめないスタイルは、その後、日本で開かれる新世代のバーのひとつのスタイルとなっていった。

新しい発想がとどまることはない。ワインカクテルに特化したレストラン、バーとして取り組む居酒屋、ゼロウェイストのカフェ&バー、シガーとカクテルのバー……。展開する店舗はすべて異なるコンセプトを持つ。

「バーの文化は確立されてまだ160年くらいの若い文化です。当たり前とされていることでも、まだまだ変わっていけるポテンシャルがあると思っています」と後閑氏は語る。

「海外で根づいているバー文化を日本に広げること」とともに、近年SGグループが取り組むのは、「日本の優れたものづくりを海外に広げること」だ。

後閑氏が世界を旅して、進化するカクテルに対応するスピリッツを求めてきたなかで今、可能性を見ているのが、日本の伝統的な蒸留酒である焼酎。老舗の焼酎蔵とともにバー向けに開発した「The SG Shochu」は、現在、日本と中国、アメリカで展開する。2023年の3月には泡盛ベースの黒糖リキュールを発売予定だ。これは沖縄で泡盛や黒糖の消費量が減少し、危機に瀕する離島の現実を目の当たりにしたことがきっかけとなった。

「商品開発の取り組みは自分たちのビジネスの柱となるということはもちろんですが、日本の文化や産業に貢献できることって夢がありますよね。バーテンダーの立場からできるこうした活動は続けていきたい」

現在、海外でもバーコンサルティングやイベント出演など、毎月複数ある後閑氏の出張にはメンバーも同行し、それぞれの視野を広げていく。

「お客様の心に残る体験ができること」と、「働いている仲間が楽しくできること」のバランスを取ることが、SGグループとしてのポリシーだ。

仲間と共鳴しあうことで、ひとりで成し遂げられないことができるとメンバーたちは語る。刺激ある環境での研鑽を積んだSGマフィアたちが、今後のバーカルチャーをさらに面白くしていくことは間違いない。

ALL SG’S BARS

上海「Speak Low」の店内

Speak Low
中国・上海
2014年6月OPEN
Instagram:@speaklow_shanghai

上海「The Odd Couple」の店内

The Odd Couple
中国・上海
2018年11月OPEN
Instagram:@theoddcoupleshanghai

渋谷「The SG Club」の店内

The SG Club
東京・渋谷
2018年6月OPEN
Instagram:@the_sg_club

渋谷「The Bellwood」の店内

The Bellwood
東京・渋谷
2020年5月OPEN
Instagram:@the_bellwood

渋谷「ゑすじ郎」の店内

ゑすじ郎
東京・渋谷
2021年2月OPEN
Instagram:@sglow_shibuya

渋谷「swrl.[wine cocktail & kitchen]」の店内

swrl.[wine cocktail & kitchen]
東京・渋谷
2021年10月OPEN
Instagram:@swrl.shibuya

渋谷「æ[zero-waste cafe &bar]」の店内

æ[zero-waste cafe &bar]
東京・渋谷
2022年5月OPEN
Instagram:@ash_jinnan

沖縄「El Lequio」の店内

El Lequio
沖縄・那覇
2022年3月OPEN
Instagram:@el_lequio_okinawa

青山「ヱスジ苑」の店内

ヱスジ苑
東京・青山
2022年7月OPEN
Instagram:@sgn.tokyo

ザ・エスジークラブ
住所:東京都渋谷区神南1-7-8
TEL:03-6427-0204
営業時間:1F GUZZLE 17:00〜翌1:00(金・土曜〜翌2:00)、地下 SIP 18:00〜翌1:00(金・土曜〜翌2:00)、2F SAVOR 19:00〜翌3:00
定休日:無休
座席:GUZZLE 25席、SIP 25席、SAVOR 14席
料金:カクテル ¥1,200〜、チャージなし
Instagram:@the_sg_club

TEXT=児島麻理子

PHOTOGRAPH=筒井義昭

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

4月号 Now on sale

【ゲーテ4月号】特集は価値観を覆す過激なエクストリーム旅。表紙にはプロスケーター・高橋大輔が登場

表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

4月号 Now on sale

【ゲーテ4月号】特集は価値観を覆す過激なエクストリーム旅。表紙にはプロスケーター・高橋大輔が登場

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ4月号』が2月24日に発売となる。簡単には経験できない、人生を変える過激な旅を総力取材。さらに旅のエキスパートたちの相棒アイテムも紹介。プロスケーター高橋大輔の貴重な撮り下ろしカットを多数掲載収録。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる