美しい器使いはそのまま店のセンスを表す。なかなか目にすることのできない骨董品や現代作家の作品は、店を訪れる楽しみのひとつに。今回は“目と心の保養”になる銀座の「日本焼肉 はせ川 別亭 銀座店」をご紹介。

未真空状態で仕入れる“神のタン”や“神のハラミ”も登場。手前の受け皿は内田鋼一氏によるオリジナルの作品。
器と空間と和牛。日本文化を贅沢に堪能
厳選した和牛をはじめ、旬の食材を揃え、趣向を凝らしたコースで魅せる“高級焼肉”。その真打ちともいえる店が、銀座にオープンした。
「日本焼肉 はせ川 別亭」は、「オリジナルの器とインテリアに彩られた、究極の食と空間のミュージアム」をコンセプトに掲げるとあって、扱う肉も設えもすべてが弩級。
モダンな雰囲気をいっそう引き立てる土壁やカウンター、個室テーブルの天板は重要文化財の修復なども手がける左官職人の九住有生氏によるもの。また、世界でその名を知られる陶芸家の内田鋼一氏がこの店のために作陶したという器やバックカウンターの棚、椅子も目の肥えたゲストを楽しませる。

左官職人の久住有生氏が手がけた土壁。内田鋼一氏の器やアンティークのバカラのグラスにも目を奪われる。
贅を尽くした空間で供されるのは、3万5000円のコースのみ。老舗割烹やホテルでの修業経験もある料理長の山田幸隆氏が考案するコースは、小吸物から食事まで15品前後が登場。

伊勢海老吉野仕立て 特産松阪牛リブアイ。器は角偉三郎氏の合鹿椀。

特産松阪牛サーロイン 焼霜仕上げ。最後に木炭を当てて、香りを纏わせる。

鰻土鍋ご飯 ひつまぶし(料理は¥35,000のコースの一例)。まずはそのままで。2杯目は出汁を注いで香の物とともに。和牛同様に旬の食材選びにも注力。
長期肥育の松阪牛や神戸牛、市場にはなかなか出回ることのない神谷商店の未真空のタンやハラミなど、焼いた時の香りとしなやかな旨味に富んだ和牛を主軸に、和食の技法と季節感を盛り込んだ料理は器の美しさと相まって、食べ手の心を強く惹きつける。

カウンターのほかに個室も備えた美食空間。焼き物は卓上のロースターでスタッフが丁寧に焼き上げる。
日本焼肉 はせ川 別亭 銀座店
住所:東京都中央区銀座3-4-17 銀座オプティカ4F
TEL:03-3528-6722
営業時間:17:00~L.O.22:00
定休日:不定休
席:カウンター12席、個室1室(~8名)
料金:コース¥35,000