使っているブドウ品種や栽培方法、醸造方法など、フランスの伝統的なワイン産地固有のスタイルを守るための法的な規制が「AOC」。ブルゴーニュ地方で、赤ワインのみ認められているAOCとは?
A. 1.ポマール
AOC(原産地呼称)は、フランスの伝統的なワイン産地固有のスタイルを守るための法的な規制。例えば、「シャンパーニュ」とは、フランス・シャンパーニュ地方で伝統的な製法で造られた発泡性ワインを指すもので、それ以外のものはシャンパーニュ(シャンパン)とは名乗れない。
この中で、赤ワインのみ認められているのは「ポマール」。2と4は実際の生産量は少ないものの、シャルドネから造られる白ワインも認められている。3のマルサネは、シャルドネを用いた白、ピノ・ノワールによる赤とロゼが認められている。ちなみに、ジュヴレ・シャンベルタンも赤のみ。
では、ポマールで白ワインを造ったらどうなるか? 広域地方名のブルゴーニュ・ブランに格下げとなってしまうのだ。