水、植物、花などハワイの自然の恵みを存分に味わえるのはお酒だ。ハワイの地に敬意を払い、伝統的な製法を用いた、この地ならではの蜂蜜酒を紹介する。【特集 涙するハワイ】

オーナーの埋橋幸広さん。製造所では手作業でボトリング。
オアフ島では唯一の蜂蜜酒
ハワイのお土産といえば、クマのボトルに入った蜂蜜を思いだす人も多いだろう。この蜂蜜を原料としてつくられるワイン「ミード」は、古代ピラミッドの時代からつくられていたといわれ、長い歴史のあるお酒。

左からスパークリングの「リリコイセッションミード」($19.50)、「パイナップルサワーミード」($17.50)、「ハワイアンフルーツパンチ」($19.50)。ホールフーズなどでも購入可能。
そのミードをマノアハニーオーナーの埋橋さん夫婦が、パンデミックの間に、試行錯誤しながら完成させた。原料は水と蜂蜜とハワイのフルーツ。アルコール度数は7.6%から13%で、蜂蜜の酒といっても甘さが際立つということはなく、フルーティなシャンパンのようなテイストだ。

コハナ・ラムの樽で熟成したハニーなど、蜂蜜も種類が豊富に揃う。
現在、リリコイなどハワイのフルーツを加えたスパークリングが4種類と、無発泡2種類を用意している。製造所にショップが併設されていて、わざわざ買いに来るお客さんが後を絶たない。

クリスマスベリーと植物のブレンドでつくられたミード「スリー・ピング・ポーション」$26.5
「スパークリングの『ミード』は、他ではまだあまり見られませんが、ハワイでつくるからには、この地の気候に合ったものをつくりたいと思っています。100%ハワイ産の原料である蜂蜜、フルーツ、水でできたお酒は、酔い方も、ハワイの自然と共鳴するような気持ちよさです。ハワイの大地を味わってください」

店のベルを鳴らすとスタッフがかけつけてくれる。
Manoa Honey & Mead(マノア ハニー&ミード)
住所:930 Palm Place,Wahiawa
TEL:808-927-0501
営業時間:9:30~16:00、10:00~15:30(土曜)
定休日:日曜・月曜