MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

GOURMET

2022.05.12

ワイン通たちが選んだ真の銘柄NO.1銘柄とは? 極秘シャンパーニュ・テイスティング会に潜入

2022年3月某日、東京・青山のアカデミー・デュ・ヴァンでテイスティング会が行われた。銘柄名を伏せたブラインド。すべてシャンパーニュのプレステージ・キュヴェ。果たして、先入観をすべて取り払っての結果やいかに?

ブラインドで真の嗜好を知る

ソムリエコンクールのハイライトはブラインドテイスティング。グラスに注がれたワインをソムリエが眺め、嗅ぎ、味わい、そこから類推して、品種、産地、ヴィンテージなどを言い当てる。当てることが目的ではなく、特徴を正確に表現することが重要というが、やはりズバリ当てるとカッコいい。

そのような競技以外でも、ブラインドテイスティングをしてみる意義はある。とかく人はラベルに惑わされやすく、有名銘柄ほど評価は甘くなり、知らない銘柄だとあらぬ欠点を言い連ねたりするもの。あなたが大好きと宣うシャトー・マルゴーも、ブラインドでテイスティングしてみればチリのカベルネ・ソーヴィニヨンに完敗することだってあるかもしれない。

そこで「いっさいの先入観を捨て、自分の好みに向き合ってみませんか?」と、ワイン通で知られるレバレッジコンサルティング代表の本田直之氏が、ソムリエの大越基裕氏とともにブラインドテイスティングを企画した。このイベントに供されたのは下に挙げた10本のシャンパーニュ。どれも著名メゾンの最高峰、いわゆるプレステージ・キュヴェである。

シャンパーニュほどブランド力が勝るものはなく、クリュッグ派、ドン ペリニヨン派、クリスタル派などに分かれたりする。まずは本田氏が参加者の好みについてアンケートを取ったうえで、さぁ、テイスティングのスタートだ。

参加者はいずれもシャンパーニュ通を自負する面々で、全銘柄を一度は試したことがある強者が大半を占める。ならば全員が全問正解して当然……と言いたいところだが、万事そう簡単では済まされない。トリッキーなことに、すべての銘柄が2008年を中心としたバックヴィンテージ。市場にはすでにʼ12年やʼ13年が出回っているから、4、5年の熟成による変化を脳内で補正する必要がある。

テイスティング終了後、本田氏がどれがベストだったか再びアンケートを取り、いよいよ正解の発表。会場に響くのは落胆の溜息。全問正解はひとりもなく、最高でも5問正解という結果だった。しかも最初に好きと答えた銘柄と、テイスティング後のベストとの不一致も甚だしい。いやしかし、おかげで本当の好みの銘柄が判明したわけで、参加者も皆ハッピー。曇りなき心でワインを正しく評価する、ブラインドテイスティングこそ真実を映しだす鏡なのだ。

ワイン史に残るブラインドテイスティング

史上最も有名なブラインドテイスティングが、1976年にパリで行われた、俗に言う「パリスの審判」だ。当時台頭しつつあったカリフォルニアワインとフランスの著名ワインをブラインドでテイスティング。フランス圧勝の前評判をはね除け、赤・白ともにカリフォルニアがトップを獲得した。オープンだったら、結果は違ったかもしれない。

【ブラインドテイスティング会の参加者】

・中村孝則 コラムニスト、美食評論家
・吉川慎二 ワイン収集家、第5回全日本ワインエキスパートコンクール優勝
・柳 忠之 ワインジャーナリスト
・稲本健一 ゼットンファウンダー
・森田恭通 デザイナー
・高乘正行 チップワンストップ社長
・吉山勇樹 ハイブリッドコンサルティングCEO
・渡部晃三 医師
・大越基裕 ワインテースター ソムリエ
・本田直之 レバレッジコンサルティング代表
・ジュリアンキンテロ MHD モエヘネシーディアジオ Brand Director Prestige
・石原七菜子 MHD モエヘネシーディアジオ Head of PR & Communication

【ブラインドテイスティング会に出品されたシャンパーニュ】

Veuve Clicquot La Grande Dame 2008(右から)
黒ブドウのピノ・ノワールが92%を占めながら、パワフルさよりもフィネスとエレガンスを追求。

Louis Roederer Cristal 2008
透明なボトルとゴールドのラベルが眩いゴージャスさ。バイオダイナミック農法のシャンパーニュ。

Taittinger Comtes de Champagne Blanc de Blancs 2008
コート・デ・ブランの5つのグラン・クリュで収穫されたシャルドネからなるブラン・ド・ブラン。

Perrier-Jouët Belle Epoque 2007
エミール・ガレの描いたアネモネの絵がボトルを飾る。繊細さが信条のプレステージ・キュヴェ。

Dom Pérignon Vintage 2008
誰もが知っているプレステージ・シャンパーニュの代名詞。秀逸なバランスは常にブレがない。

Charles Heidsieck Blanc des Millénaires 2006
知名度はやや低いが玄人の評価がすこぶる高いメゾン。フラッグシップはこのブラン・ド・ブラン。

Krug Vintage 2008
熱狂的なファンを持つクリュッグ。その造りはまさに職人技。2008年は「時を越えた美しさ」。

Krug Grande Cuvée 164ème Édition
アッサンブラージュの芸術作品。164エディションは2008年をベースに11の異なる年のワインで構成。

Dom Ruinart Blanc de Blancs 2007
シャンパーニュ界のもうひとりのドン。こちらはシャルドネ100%だが、フレッシュかつ柔和な印象。

Bollinger La Grande Année 2007
ジェームズ・ボンドお気に入りのシャンパーニュ。クリュッグと同様100%樽発酵。澱抜きは手作業。

気になるテイスティングの結果はこちら

TEXT=柳 忠之

PHOTOGRAPH=古谷利幸

PICK UP

STORY

MAGAZINE

1月号 Now on sale

ゲーテ1月号表紙は松田翔太。エグゼクティブを刺激するスノーリゾート&時計の2大特集。

ゲーテ1月号

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE

1月号 Now on sale

ゲーテ1月号表紙は松田翔太。エグゼクティブを刺激するスノーリゾート&時計の2大特集。

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌[ゲーテ]1月号が2022年11月25日に発売となる。本格的なウィンターシーズンの到来に向け、今月号はスキーリゾートを大特集。さらに、新作タイムピースをピックアップした時計特集ほか、新ビジネスを始めた松山ケンイチ、松田翔太のインタビューやゲーテ公式ECサイト「ゲーテストア」限定アイテムも必見!

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる