いつの時代も男たちの心を捉えて離さない、日本が誇る、すき焼き文化。甘辛いタレが煮立った鍋の肉を生卵につけていただく至福はいかばかりか。王道から進化系まで、すき焼きの新たな楽しみ方を再発見すべし。
小山薫堂「トリュフと肉の組み合わせは官能的」
小山 見城さんがすき焼きを出されたので、僕もまた触発されてしまいました(笑)。恵比寿に新しくできた『蕃 YORONIKU』もイチオシはすき焼きです。
見城 やっぱり、すき焼きは永遠だと思うよ。
秋元 『よろにく』って焼肉の店でしょ。ちょっと洒落た感じの。
小山 今ではワインを揃えたり、ちょっと変わったメニューを置いている焼肉店も増えましたけど『よろにく』は、その先駆け的な店ですね。
見城 焼肉店で少しずつ、すき焼きとかビフカツとか出てくると嬉しくなる。ビーフカレーとかもそそられるよね。
秋元 『よろにく』のすき焼きはどんな感じなの?
小山 ザブトンをさっと焼いて、トリュフオイルを使ったタレと卵黄に絡めて食べるんです。追加で白トリュフを頼んだんですが思わず頬が緩む旨さでした。
秋元 それは、反則(笑)。
小山 そう。反則的な旨さ。ひと口で頬張ると、肉の旨みと白トリュフの香りが広がって。
見城 想像するだけで旨そう。
小山 他にも薄く衣をつけた厚切りのロゼカツとか、ご飯を巻いて食べるシルクロースとか。肉自体もすごく旨いんですが、いろいろな食べ方ができるのが楽しかったですね。でも、一番印象的だったのは、すき焼き。
秋元 白トリュフをかけたすき焼きは贅沢な感じだね。
小山 仕入れによって値段は変わるみたいですね。
見城 時価、ということ。
小山 すき焼きだけじゃなく、美味しいお肉が食べたい、という気分の時にいいと思います。
見城 専門店は間違いがないけど、焼肉店の贅沢なすき焼きというのも、心惹かれるね。
エビス ヨロニク
電話:03-3440-4629
住所:東京都渋谷区恵比寿1-11-5 GEMS恵比寿8F
営業時間:17:00~L.O.23:00
休み:月曜
席:58席