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2024.08.28

「すぐ伺います」はNG! 若手でも“仕事のイニシアティブ”を握る方法とは

人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。

仕事のイニシアティブを握ろう

会社員の場合は、社内の上司から依頼された仕事やプロジェクト単位で動く仕事はなかなか断りづらいと思います。業務命令に従わないわけですから、よほど合理的な理由を示せない限りは、職務怠慢だとか、やる気がない、あるいは協調性がないなどと評価が下がることは明白です。

また、若いうちはとくにそうですが、何が重要な仕事で、何が誰にでもできるようなさほど重要ではない仕事なのかを判断するのは難しいことだと思います。

若いうちは、仕事の重要度を考えるよりは、どのような仕事でも上司やクライアントに評価されるために、一つひとつの仕事で自分がイニシアティブを取ることに注力すべきです。

(写真:iStock.com/high-number)

たとえば、忙しいときに上司やクライアントから「忙しそうだけどこの仕事頼んでいいかな」と尋ねられたら、まずは「できます」と答える。ただし、「○日の○時までお時間をいただいていいですか?」と期限交渉をすることで、期限のイニシアティブを取るのです。

そして、その業務に取りかかる前に仕事のロードマップを提出し、区切られたタスクごとに報告を提出します。

期限交渉をしてロードマップを出すことで、その業務に関してのイニシアティブはあなたが握ることになります。その結果、仕事をリードしているように見えるので評価されやすくなりますし、仕事にゆとりを持たせることにもつながります。

しかも、「他にも仕事を抱えていっぱいいっぱいだが、あなたの仕事はできるだけ優先してやりたいと思っている」という少々恩着せがましい印象を、嫌味なく与えることもできます。

やり方次第で印象はガラッと変わる

同じように、クライアントから「発注を検討しているから、打ち合わせに来てくれる?」との要請があっても、「すぐに伺います!」と言ってしまっては、自分を安売りしている印象を与えかねません。

ここは一呼吸置いて、すぐに伺うには少しスケジュールが厳しい状況にあることを伝えつつ、仕事の概要をある程度先に聞いておきます

そして「なんとか調整できた」打ち合わせの当日にその業務のロードマップを持参することで、イニシアティブはクライアントではなく、あなたが取ることができます。

(写真:iStock.com/takasuu)

また、「できる限り早めに時間をやりくりして伺ったのだ」という印象を与えることに成功すれば、実際に訪問した際に、クライアント側は「会ってあげている」のではなく、「わざわざ来てもらった」という印象を持ちます。そのため、対等に近い形で仕事の話を進めることができるのです。

このように、ちょっとしたコツをつかむことで企業、商店、個人のどの立場でも「儲かってる感」や「デキる感」を演出することができ、より有利な条件での取引や、質のいい顧客を集めること、そして上司や取引先から高く評価されることができるようになります。

つまり、同じことをしているにもかかわらず、やり方次第ではその印象がかなり変わってくるということです。

ずば抜けた能力がなくても出世している人や、事業が順調な会社の社長さんなど、デキると思われている人たちは、意識的にあるいは無意識に、このような行動を取っていることが多いのです。

この記事は幻冬舎plusからの転載です。
連載:人付き合いが苦手な人のためのリーダー力
影浦誠士

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