【筋肉投資】幻冬舎・見城徹「仕事もトレーニングも、憂鬱でなければ結果は出ない」

なぜ第一線で戦う者ほど、過酷なトレーニングを自らに課すのか。それは、トレーニングはもはや仕事の一部と化しているからだ。多忙な日常のなか、時間を確保しトレーニングという地獄の苦しみを乗り超えることで、仕事でのどんな逆境にも耐えうる精神が身につく。常に試練を己に課すからこそ、困難な仕事も達成できるのだ。本特集では、日々、限界に挑戦し続ける11名の猛者が登場。彼らの努力の結晶、筋肉に投資するその生きざまを、とくとご覧あれ!

ダニエル・クレイグを70歳までに超える!

幻冬舎社長・見城 徹のトレーニングは、まずインクラインベンチプレスから。通称「Uバー」。シャフトが逆U型になっており、可動域が広いため負荷は普通のベンチプレスの比ではない。普段は110キロを持ち上げる見城でも、そう簡単にはいかない。顔はしだいに苦悶に歪み、最後は雄叫びが出た。

「Uバーは最初でないとできないんです。あとのほうでは、とても身体が持ちませんから」

激しいプログラムはその後も続く。69歳とは思えぬ大胸筋は、半年前から週一度、通い始めたジム「プラスミー」でさらに進化した。とりわけ胸筋の上部に、筋繊維が浮かび上がるストリエーションがよりはっきりと出るようになった。トレーナーの望月あもん氏は、上級者向けのプログラムを組んでいると語る。

「それに耐えられるメンタルの持ち主ですから。これだけ強い人はそういません」(望月氏)

実はウェイトで専任のトレーナーがつくのは初めてだという。

「あもんは教え方がものすごくうまいですね。理論もあって、真心もある。だから、苦しくても頑張れてしまうんです」

見城のトレーニング歴は長い。20代後半から、約40年。

「自分を追いこんで苦しめるのが好きなんです。身体がビシッとしないと精神も整わない」

また、ロングブレスのほか週2、3回はホテルのジムにも通う。トレーニングはいつも苦しい。だから常に憂鬱だという。

「でも、死ぬまで安息はないんです。死だけが自分を安息に連れていってくれるんです」

今は70歳になるまでにダニエル・クレイグの肉体を目指したいと語る。

「筋肉は絶対に裏切りませんから。自分が苦しんだ分だけ、ちゃんと結果が出るんです」

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Toru Kenjo
1950年生まれ。角川書店を経て’93年に幻冬舎を設立。26年間で25作ものミリオンセラーを世に送りだした。近著は『読書という荒野』(小社刊)がある。


Text=上阪 徹 Photograph=隈田一郎

見城 徹
見城 徹
幻冬舎代表取締役社長。1950年静岡県清水生まれ。角川書店を経て、93年に幻冬舎を設立。23年間で22作ものミリオンセラーを世に送りだした。近著に『たった一人の熱狂』(幻冬舎文庫)。
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