「創業193年という時間を背負うことは、過去を守ることではなく、積み重ねられてきた価値をいかに未来へ手渡すかという覚悟でもあります」。ジャガー・ルクルトのジェローム・ランベールCEOは語る。

創業193年という時間を背負う覚悟
2002〜2013年まで同社を率いた後、リシュモングループを統括し、再びこのメゾンへ戻ってきた。氏にとって仕事とは何か?
「既存の価値を時代に合わせて翻訳しつつ、新たなものを生みだすこと。私たちの役割は過去を保存することではありません」
その思想は、名作を進化させた最新作「マスター・コントロール・クロノメーター」に結実している。自社一貫製造のもと、磨き上げてきた精度の基準を一段階押し上げた。姿勢差や温度変化、衝撃といった実使用下での条件を想定し、複合的に精度と安定性を検証する。さらに、一体型ブレスレットによる装着性の向上や、薄型ケースによる快適性など、日常で使うための完成度も追求した。そのうえで美しさを追い求めていく。だがそれは技術力のアピールではない。

1969年スイス生まれ。ジェローム・ランベール。現在、ジャガー・ルクルトCEO。2002年より同社を率いた後、モンブラン、A.ランゲ&ゾーネを経てリシュモンCEOを歴任。2025年に再就任し、伝統の継承と再解釈を担う。
「技術は人を感動させ、日常で使われてこそ意味を持つのです」
82もの専門技術の工房を統合し、複雑機構を搭載しても日常で使えることを想定する。その背景には、エナメル装飾やギョーシェ彫り、パーツの面取りといった仕上げ技術から、調速機構の設計や組み立てにいたるまで、すべてを一貫して行える体制がある
「どれほど高度な時計であっても、日常に寄り添えることが私たちの価値なのです」
変化に応えながらも、決して揺るがないものがある。その確かさこそが、時を超えて信頼として積み重なっていくのだ。



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ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833

