時計は長い間、人類が生みだした最高峰の機械であった。そして19世紀後期に誕生した自動車もまた、人類が発明した偉大な機械である。両者に共通するのは、実用的なものでありながら美しいデザインを持ち、精密なメカニズムで人々に感動を与えるということ。そして、時とともに目覚ましく技術が進化していく一方で、歴史や文化を慈しむ愛好家も多い。それゆえ“時計好きはクルマ好き”とも言われ、ブランド同士のコラボレーションも盛んだ。
人類が生みだした偉大な文化を次世代に継承する
ブランドの創業者であるリシャール・ミル氏はヴィンテージカーの熱心な愛好家としても知られており、多くの名車や歴史的なレーシングカーをコレクションしているだけでなく、専属メカニックを雇って修理や管理を行い、いつでも運転できる状態を保っている。それは美しい自動車文化を守るために、技術やノウハウも継承していくべきだと考えているからだ。
2014年から始まった自動車のコンクール「シャンティイ アート&エレガンス リシャール・ミル」にタイトルスポンサーとして参加しているのも、同様の理念に基づくもの。このコンクールのユニークな点は、ヴィンテージカーよりも未来を見据えたコンセプトカーたちに焦点を当てているところにある。過去と未来の両方をとらえることで自動車文化の奥行きを伝え、文化の尊さを語るのだ。
人類の文化遺産への敬意を込めた、過去と未来をつなぐ自動車の祭典
イベントの会場となったのは、パリ郊外のシャンティイ城とその美しい庭園。ここに10台のコンセプトカーやスーパーカーを展示し、過去に満足することなく進んでいく自動車産業の未来の姿を表現する。
またその一方で、世界中から集まったヴィンテージカーや生産50周年を迎えたランボルギーニ・カウンタックなど、時代を超えた名車たちが約100台も展示され、各カテゴリーに分かれて「世界で最も美しい自動車」という称号を競い合った。
さらに、会場にはリシャール・ミルの専用ラウンジも設けられ、多くのセレブリティも来場して、人類が生んだ機械文化遺産を楽しんだ。
人間は夢を語ることができる生き物だ。しかしポジティブな夢を見るためには、美しいものに触れ、感動を分かち合う場所も必要になる。「シャンティイ アート&エレガンス リシャール・ミル」は、偉大な機械を生みだしてきた先人へ敬意を払い、美しい文化を尊ぶ気持ちを養い、そして人々を笑顔にするためのイベントなのである。
リシャール・ミルの使命と責任
“ノブレス・オブリージュ”とは、高い社会的地位には義務が伴うという意味の言葉。高度なエンジニアリングと斬新なデザイン、そして最先端の素材をマリアージュさせることで、誰も見たことがない美しい時計をつくり、愛好家たちに“夢”を与えたい。それがリシャール・ミルの考え方だ。
さらにリシャール・ミルでは、物質的な豊かさの提供だけでなく、心の豊かさも兼ね備えていくべきと考え、チャリティ活動にも力を入れる。サポートする団体は国内外に広がっているが、オーナーもこういった活動に参加できるように、チャリティオークションなども開催している。
リシャール・ミルを愛する人々は、時計を通じて夢を分かち合うことができる。それこそがリシャール・ミルが考える、“ノブレス・オブリージュ”の形なのだ。
問い合わせ
リシャールミルジャパン TEL:03-5511-1555